ver.5.5後期を終え予想の答え合わせとver.6への予想も少し

ドラゴンクエストⅩver.5のストーリーをようやく終えることが出来ました。

ver.1から続いた一連のストーリーに幕が下りた今、ver.5において今まで自分が書いてきた予想に関して簡単に答え合わせと気になった事、さらにver.6の予想も少し書いてみたいと思います。

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冒険の終わりそして始まり

以下ver.5のネタバレを含みます!

 

 

ルティアナとジャゴヌバ

ver.1からその存在は感じることが出来た、「創生の女神ルティアナ」「大いなる闇の根源とよばれた異界滅神ジャゴヌバ」の正体についてですが、以前書いた記事の中で

 

①.ルティアナの正体はドラクエⅨの女神セレシア?

 

と、予想していましたがこれに関しては最後までわからないままでした。

 

今までのドラクエⅩの世界で「グランゼニス」・「大地の箱舟」・「クイーン・セレシア号」・「天使」といったドラクエⅨを連想させるものが多く存在し、世界宿屋協会のゼネラルマネージャーであるロクサーヌ、季節イベントにたびたび登場しているドラクエⅨのアギロと同一人物と思われるテンチョーこと聖天の使い、同じくドラクエⅨのサンディの未来の姿と想像できる妖精の女王などのキャラクターも存在します。

 

現在も、創生の女神ルティアナの正体は女神セレシアであると考えてはいますがドラクエⅨを知らなければドラクエⅩのストーリーを理解できないという事にはならないでしょうから今後もドラクエⅨの世界との繋がりに関しては明言はされないのかもしれません。

 

②.ジャゴヌバの正体はドラクエⅨの創造神グランゼニス?

 

と、予想していましたがこれは大外れでした。

 

ジャゴヌバの正体は、かつて遥か彼方より飛来した「異界滅神の一族」の一人であり過去にルティアナが生まれたとこしえの揺り籠を滅ぼしたのちにアストルティアへ飛来した事が魔祖メゼから語られます。

 

魔祖メゼから語られた内容は驚くべき新事実でした。

今までアストルティアの歴史を考えるうえで最も重要な資料のひとつが2016年に出版されたストルティア創世記だったわけですが、創世記のアストルティアの神話、アストルティアの誕生に書かれていた内容と違ったからです。

 

神学者ロッサム博士によって書かれたという設定のアストルティアの神話には、

 

この世界が生まれる前……はるか遠い場所、はるか古い時代に

「とこしえの揺り籠」と呼ばれる世界があった

とこしえの揺り籠はあまりにも永い星霜を経たため、滅びの時を迎えようとしていた。

 

この時、古き世界の神より万物創生の力を授かり、新天地を求めて旅立ったのが

光の女神ルティアナであった。

 

と、書かれています。

これを素直に読めば、とこしえの揺り籠の世界は長い年月を経たためその寿命により終わりを迎えたと考えられます。

 

しかし、魔祖メゼの話ではとこしえの揺り籠は世界の寿命によって滅びたのではなく何らかの事情によりルティアナが旅立った後に異界滅神の一族によって滅ぼされたとなります。

 

ルティアナが旅立った理由が異界滅神の一族の襲来から逃げるためだったのか、それとも別の理由で旅立った後に襲来し滅ぼされたのかはわかりませんが少なくともとこしえの揺り籠の滅亡は外部要因によるものであり、創世記の記述は今後はその前提が違っているという事になりました。

 

また、とこしえの揺り籠がドラクエⅨの世界だとした場合は創造神グランゼニスの死が世界の終焉となるのでグランゼニスが異界滅神の一族によって殺されたという事になるのでしょう。

 

以前、神の正体などについて予想を書いた記事です。

kyuroinu.hatenablog.com

 

kyuroinu.hatenablog.com

 

kyuroinu.hatenablog.com

 

 

ジャゴヌバは何者か目的とは

ver.1時代の魔瘴石が太陽石に変換されるという事実、ve.2以降でマデサゴーラの創作物に見え隠れする光と闇・聖と邪が混然としているイメージなどから光と闇は切り離せない存在、もしくは元々同一の存在だった可能性があるように思えた事から、創生の女神ルティアナと大いなる闇の根源・異界滅神ジャゴヌバはアストルティアの創生以前から深く繋がりがあった存在だったのではないかと考えていました。

 

この考えから、異界滅神ジャゴヌバ=ドラクエⅨのグランゼニスという説を書いてきました。

ジャゴヌバのルティアナと種族神の末子にして人間・勇気の神であるドラクエⅩのグランゼニスに対する執着のようなものからジャゴヌバはかつて自分がとこしえの揺り籠で創造神だった時代に、人間を失敗作だと考え滅ぼそうとした行いを諫めたセレシアがのちにルティアナとして新たなる世界を創生し、そこで人間の神に自分と同じ名前を与えた事に対する怒りから来ているのだと考えたからでした。

 

ドラクエⅨにおいてグランゼニスはその体をバラバラに封印されたまま話が終わっていきます。その後完全復活を遂げ娘である女神セレシアと和解出来たのかは不明ですが、完全なる復活はできないままその寿命を終え取り残された身体や精神の一部が妄念となりセレシアをアストルティアまで追いかけてきたのではないかと考えていました。

 

しかし、5.5後期で明かされた正体はとこしえの揺り籠ともアストルティアとも全く無関係なく突如現れた異界滅神の一族の一人でした。

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一族という事は他にも…?

魔祖ザークによると、異界滅神ジャゴヌバは遠い彼方からやってきた生命を鉱物へ変容させる者でした。

水は砂に、草木は石に、果実は宝石に変えることがジャゴヌバの目的であり生命が死に絶えることが世界を滅ぼすという事になるようです。

 

ジャゴヌバにとっては、自らが襲撃した世界の生命などの有機を鉱石などの無機体に変えてしまう事が世界を滅ぼすという事のようです。

有機とは有機物からなる組織体の事で、一般的に生物のことを指します。

有機物とは生物が作り出す化学物質の事であると古くは定義されていましたが現在では人間が有機物を作り出せるようになったことから、「炭素が原子結合の中心になる物質の総称」と現代では定義されているようです。

無機物は有機物の反対であるので「炭素が原子結合に含まれない物質の総称」となり、この炭素を含まない無機物からなる組織体であり生物でないものが無機体と呼ばれます。

 

有機物と無機物の定義は歴史的なものと現在のものとが混在する場合もあり明確な区別が着けられないという主張もあるらしいのですが、その最大の違いが炭素にあるのだとしたら本来、異界滅神の一族のチカラとは有機物の炭素に働きかけ抜き取るもしくは別なものに変化させてしまうものなのかもしれません。

 

ただ、アストルティアに飛来し、シュナ・メゼ・スコル・ガルド・ザーク他二人の七人(後の魔祖たち)を含むアストルティアの賢者たちによる封印をうけるなか突然変容して元々の異界滅神の一族の目的とは別の存在になってしまいました。

 

姿も巨大な肉塊へと変容し全身から濃厚な魔瘴を噴き出したという魔祖メゼの発言もあり、魔祖ザークとの戦いの後に魔王アスバルも

「ジャゴヌバは 魔瘴によって

生き物の姿を 変容させる

それは 鉱物化というには ほど遠い」

と感想をもらします。

 

おそらく、アストルティアに飛来しルティアナの創生した世界を目撃した事で異界滅神ジャゴヌバの内面に変化が起き、今まで知らなかった未知の概念や思想を自らに取り込みたいと考えるようになったという事なのでしょう。

「僕が 時代ごとの 大魔王に求めてきたのは

王者の器と そして……斬新で革新的な思想。」

 

と、魔界に暮らす者にも未知の思想を求め

 

「女神ルティアナよ。

我は 貴様の滅びを 渇望する一方で

貴様そのものを 求めていたのやもしれぬ。」

 

と、ルティアナの生命力を取り込み

 

真の望みはルティアナの光と融合する事だったとジャゴヌバは気づいたようでした。

 

光を取り込み完全体となることで全ての生命と思想をひとつに統べることが、

「協調の神髄」だと考えたジャゴヌバですが、ルティアナの呼びかけによりアストルティア・魔界に個々それぞれ暮らす人々の祈り・願い・想いを集め束ねたミナデインによって倒されます。

 

これはそれぞれ弱くバラバラな存在でも協調し手を取り合い立ち向かえば完全なる神にでさへ勝るという事なのですが、

 

なぜ生物を鉱物に変えることが滅びと考えていた異界滅神の一族が新たなる概念を取り込みより完全なる存在へと変貌したいと願ったのか、そう思たのはルティアナに出会ったからだけなのか、ルティアナを生み出したとこしえの揺り籠を滅ぼしたときにはそうは思わなかったのかなどは不明です。

 

世界から生命を消し去り滅ぼしたいという行動原理は時元神キュロノスと似ていますが、キュロノスは誕生した過程から宇宙のエントロピー因果律をリセットするために生命を滅ぼすという理由とは異なるのかジャゴヌバの動機や最終目的はver.1~4のラスボスと比べてかなり判りにくく支離滅裂な印象を受けます。

 

ドラゴンクエストⅩ9周年特番において鉱物化についてはまだ語れないという発言があったようですから今後他の異界滅神の一族の登場や謎についての言及があるのかもしれません。

 

 

魔王について

魔王については、いままでにマデサゴーラについてとユシュカについて記事を書いてきました。ブログを始めたのもマデサゴーラに関する自分の考えを何らかの形にして残しておきたいというのが動機でした。

 

マデサゴーラとユシュカについては二人とも魔界の魔王でありながら太陽神の化身としての性質を有していると考えていましたが

 

全ての大魔王が復活と再生の象徴であったのではないかという推測をいずれ書くとしたまま放置していましたがこの推測が正解だった可能性があると考えます。

 

それは復活と再生の象徴としての第三の魔王が居た可能性があるからです。

 

それは討伐モンスターリストのまめちしきから知ることが出来ます。

 

起源鎧デルメゼのまめちしきには変身前の魔祖メゼには妻シュナが存在したとあります。シュナもアストルティアの賢者のひとりであり同じく魔祖となった存在です。

その魔祖シュナは最強の異形を生み出したと起源魔スコルパイドのまめちしきに書かれています。

 

その最強の異形とはおそらく魔祖の血族の絶対君主である羅刹王バラシュナでしょう。

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羅刹王バラシュナ

バラシュナのまめちしきには、

太古の時代 年老いた魔王が

魔祖と呼ばれる存在に接触

その聡明な知性と引き換えに

絶対的な怪物として再臨した。

 

と、書かれています。

つまりバラシュナはかつて魔王の成れの果てなわけですが、その背中にはえている羽は主人公の大魔王城の玉座、ペペローゴーラが作成した玉座にある羽とよく似ています。

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有翼スカラベを模したデザイン

この玉座古代エジプトの有翼スカラベを模したデザインであり、有翼スカラベは復活再生・永久不滅のシンボルであったと以前に書きましたが太陽信仰とつながるものがかつて魔王であったバラシュナの背中にあるということはバラシュナもかつて魔王だった時代はマデサゴーラやユシュカと同じく太陽神の化身としての性質を持っていた可能性があると考えられます。

 

バラシュナは大魔王になったわけではありませんし、もしかしたらその性質は魔祖シュナが持っていたものがバラシュナに受け継がれただけかもしれませんが、魔界という場所でこれほど太陽・再生復活の象徴となる存在がいるということは偶然ではなく意味があるのと考えます。

 

大魔王、特にマデサゴーラについてはまだ書きたいこともあるので機会があればその時にまた他の大魔王・魔王についても書ければと思います。

 

以前、玉座とユシュカについて書いた記事です

kyuroinu.hatenablog.com

 

 

ゼクレス魔導国

ストーリーのクリア後のサブクエストも面白いものが多く魔界の三大強国のなかでも特にお気に入りだったゼクレス魔導国についてはイーヴ王とエルガドーラ王太后をめぐる話はとても興味深かったです。

 

ゼクレス魔導国、イーヴ王アスバルについての記事も以前に書きましたがその中でかいたエルガドーラ王妃の家系は王家と血のつながりがないと書いていましたが傍系も傍系であるとはいえ血のつながりがあったようです。

 

他にもオジャロスとデルクロアのつながりなども判明しましたし、イーヴ王の改革が王制そのものの廃止を考えていたなど新事実も出てきました。

 

エルガドーラのイーヴへの思い婚姻の裏側などに関しては以前書いた内容が当たっていたのは驚きました。

 

魔界で一番好きな国、ゼクレスに関してはいつかまた何かしら書けたらと思います。

 

以前、イーヴ王とアスバルの改革について書いた記事です。

kyuroinu.hatenablog.com

 

 

勇者と盟友

ver.5.3で「心層迷宮」が登場した時に書いた記事で、初代勇者の時代には勇者と盟友の盟友という存在はなく双子の勇者がいただけだった。

そして双子の勇者の弟レオーネの死については今に伝えられていない事から盟友という概念は後の世に創作されたのではないかという考えを書きましたが、

ver.6のキャラクター紹介にてレオーネは「初代盟友と」としっかり明記されていました。

 

じゃあなんで心層迷宮でもそういわなかったんだよすごく大事な話だろと思いますがしかたがありません。予想は大外れでした。

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勇者レオーネって言ったよね?おい、こっちみろよ

おそらく勇者と盟友についてや過去に何人の勇者が存在したのかなどは今後も設定が頻に変わる可能性があると思われるのでそのつど納得するしかないのかもしれません。

 

大小の部族が寄り集まって勝利したはずの初代大魔王との戦いの後に建国された神聖ゼドラ王国、そしてその後継国であるグランドゼドラ王国という名前から推測されるネガティブな歴史に関しても否定されると思われます。

 

以前、盟友について書いた記事です。

kyuroinu.hatenablog.com

 

 

ストーリー終えて

主に、ルティアナとジャゴヌバの正体について、ジャゴヌバの目的とは、魔王について、ゼクレス、勇者と盟友にかんして大雑把に答え合わせをしてみましたが大外れでした。

 

冒険の中で拾える情報と創世記を元に妄想を膨らませて書いているだけなので当たり前といえばそれまでですが。

 

ただ、もっとも驚いたのはとこしえの揺り籠の最後に関する部分が創世記に書かれた内容が変更されてしまったという点です。

 

創世記の冒頭はロッサム博士が書いた資料から抜粋されているという設定ではありますがアストルティア創生に関わる大本が変更されたいうのは衝撃的でした。

 

黄金のパラディンのクエストで大地の竜バウギアの設定が大きく変更されたように今後もその都度、ストーリーや人気キャラの外伝を作るうえでアストルティアの歴史や世界観は変更されていく事になるのだと思います。

 

サービス開始から9年を迎えディレクターも二人交代している中で過去に設定した世界観が現在進行している話しや人気キャラに上手く繋がっていかないということは当然あるでしょうから致し方がない事ですが、ver.1からの世界観が好きで隅々をまわってアストルティアに考えを巡らせていた者としては寂しさを感じてしいました。

 

とはいえ、ver.3でも最大のテーマであった 神との決別・種族としての自立 は今回も大テーマとしてありましたからドラクエⅩとしての大きな軸は変更されていない事は凄いことだと感心してしまいます。

 

長々書いていますがもうちょっとだけ

 

 

ver.6の予想

ver,6の冒険の舞台は天星郷フォーリオンになるようです。

情報はまだ詳しく見れてはいないのですが、公開されている情報の中で主人公をフォーリオンへ導く役割の天使のひとり「ユーライザ」の名前から少し予想をしてみたいと思います。

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いざ天星郷へ!

ユーライザという名前の綴りが「Yuliza」だった場合スペイン語圏の女性にある名前のようですがスペイン語が読めないためその意味や由来については理解できませんでした。

 

スペイン語から来ている名前だとすれば分かりませんが、もしこのユーライザという名前が、

 

ユール(yule)+イライザ(Eliza, Elisa

 

と英語での造語も含んでいるとすると意味が分かりver.6の世界とのイメージが繋がる気がします。

 

ユールとは英語の古語で現在のクリスマスの事をユール(yule)・ユールタイド(yuletideと呼んでいたことに由来します。

今でも北欧圏ではクリスマスの事をユール(jul)と呼んでいるようです。

 

そしてイライザ(Elisaはエリザベス(Elizabeth) の短縮形でありヘブライ語のエリシェバ(Elisheva、אֱלִישֶׁבַע)がギリシア語のエリザベト(Elisavet)になりそれが由来している名前のようで、その意味は「我が神は我が誓い」となります。

 

クリスマス+神への誓いを名前に持つことになるユーライザさんですが、ユール(クリスマス)は現在のような贈り物をもらえる風習ではなく元々はキリスト教がヨーロッパゲルマン人社会に広まる以前の冬至祭のことで本来はビールや豚を神へ捧げる習慣の事だったようです。

捧げる相手の神は北欧神話主神オーディンや豊穣の神であるフレイ神であったとも、フレイ神を含むヴァン神族(豊穣と平和を司る)は対象外でオーディン(死と戦の神)が対象だったともいわれています。

 

ユーライザという名前が、戦の神オーディンに捧げものをするユール(クリスマス)と我が神は我が誓いという強い信仰心を名前の中に持っているとすると、その存在は戦乙女・ヴァルキリーなのではないでしょうか。

※ヴァルキリー(  valkyrja )北欧神話において戦争で死んだ兵士の半分・英雄を主神オーディンの宮殿まで運ぶ役割があり運ばれた者たちは終末戦争にそなえた兵士とされます。

 

そしてヴァルキリーは白鳥に例えられることもあるようで。

ユーライザの背中の美しい白い羽は白鳥のものとよく似ているではないですか。

 

天星郷フォーリオンにはアストルティアでかつて活躍したラダ・ガートフォステイルといった英雄たちが住んでいる様子です。

主人公たちは英雄として招かれるのか、それとも神への捧げものとされるのかはまだわかりません。

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捧げものに喜ぶガルム

PVなどでみる天星郷はエリアがしっかりと別れていておそらく各バージョンごとに一つのエリアを冒険することになりそうな気がしています。

どことなくナドラガンドを連想してしまうのは私だけでしょうか。

 

もしかしたらver.6ではかつてのナドラガンドでの冒険と同じようなテーマが隠されているのかもしれません。

 

今回はここまで