セレシアとルティアナそしてナラジア

ver.5.3直前の今、ドラクエ9の女神セレシアとドラクエ10の創世の女神ルティアナについてさらに新しく登場するナラジアについて現在の個人的考えと予想を書いていきたいと思います(まだver.5.2なのに)

以下ネタバレ要素を含みます

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とこしえの揺り籠から長い旅をしてきたルティアナ

 

 

セレシアとルティアナは同一人物か

おそらく同一人物であると考えます

ドラクエ9とドラクエ10の世界では共通する点が多くあり神話篇に登場したグレナイルと初代王者星空の守り人初代王者は白星剣を使っていたとされ神話篇の最後でロディアが使うその見た目は9の「ぎんがのつるぎ」と酷似しています。

サンディ(妖精の女王)とアギロ(聖天の使い)と天の箱舟はクリスマスイベントに登場しまが、その中でサンディは10の主人公に対し「アタシの 古い友だちに 雰囲気が にているかも?」と発言したりもします。

当初は期間限定で配信予定だった神話篇と季節イベントでの登場なので本編と微妙に齟齬が有ったりもしますが基本的にはこれらを見ただけでもドラクエ9と10の世界は非常に深いつながりがあると考えられます。

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9は天の箱舟 10には大地の箱舟が あそこの売り場ハッピーくじ当たらない

ほかにも神話の時代から組織を維持している宿屋協会の所有する「クィーン・セレシア号」や9の女神の果実に酷似した「創世の果実」など沢山の繋がりがあります。

また、人間の神である「グランゼニスの神器セレシア」もつながりを示すものでしょう。よってルティアナは9の世界からやってきたと個人的には考えます。

だいぶ省略しますが10の創世の女神ルティアナは、滅びの時を迎えようとしていた「とこしえの揺り籠」を旅立ち長い旅の果てに、混沌とした塵芥の漂うだけの空間に辿り着いた。そこで創世されたのがアストルティアであるとアストルティア創世記にはあります。

「とこしえの揺り籠」とはおそらく「星のゆりかご」といわれる星が次々と生まれている星雲を指す星成形領域から来ていて、永遠に星を生み出せるような世界が滅びの時を迎えたのでその世界から旅立ったということでしょう。

星が生まれるというのは生命の誕生ととらえることもできますが9において星といえば天使たちです世界樹の木になっていたセレシアが復活を果たした後、その使命を果たした天使たちは主人公とイザヤール以外は星となります。

もしかすると「とこしえの揺り籠」とは天使たちが永遠に星に生まれ変わり続けられる世界という意味もあるかもしれません。

「混沌とした塵芥」とは宇宙塵という宇宙空間に分布する個体の微粒子のことで、それが衝突を繰り返しいつしか天体にまで成長する事もあるようです。

つまり、滅びを迎えた9の世界を旅立ち長い旅の果てに、新しい世界を創生できるだけの宇宙塵が漂う場所に辿り着きそこでアストルティアを創生したということになるのでしょう。

ルティアナは万物創生の力を古き神より授かったとあります。9の世界で古き神といえば全知全能の神グランゼニスのことでしょう。このグランゼニスは10の人間の神グランゼニスとは別の神だと個人的には考えます。この9のグランゼニスは空・星々、海・大地、ありとあらゆる生き物、そして最後に人間を創造した神ですが後に人間を失敗作と考え滅ぼそうとしますが娘である女神セレシアが自らの姿を世界樹の木に変えることによって止めます。セレシアにより一次的に思いとどまったグランゼニスは世界樹に仕える存在として天使を創造する。9の物語はここがすべての始まりとなります。

また、セレシア自身が「父 グランゼニスが ほろびたのなら 私も この世界も とうに 消え去っているはず」と発言するので、とこしえの揺り籠の滅びとはすなわち9の全知全能の神グランゼニスの死の事を指すと思われ、グランゼニスが死を迎える前に万物創生の力を後継者に授けその後継者はとこしえの揺り籠を旅だったと考えられます。グランゼニスが万物創生の力を授けるに値する存在は女神セレシア以外いないのではないでしょうか。よってセレシア=ルティアナではないかという結論になります。

もちろんグランゼニスはもっと前に消滅していてその後を引き継いだセレシアが自らの娘としてルティアナを生み出した。という可能性もあるでしょうが、それでも同一人物だと考える理由も書きたいと思います。

 

 

なぜグランゼニスは二人いるのか

9のグランゼニス10のグランゼニスこの二人の神を同一神と考える方もいらっしゃるようですし、10のグランゼニスが後に9の世界を創生すると考える方も多くいらっしゃるようですが、個人的には別の神だと考えています。

偶然同じ名前だっという事ではなく意図的に同じ名前が付けられたというほうが適切かもしれません。

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ナドラグラムのグランゼニス像はバラバラに

まず、9のグランゼニスは人間を失敗作だと考え滅ぼそうとした神だった事が物語の始まりだったことを思うと、10の自らの肉体が滅ぶ時も神の緋石を残しレンダーシアを守ろうとしたグランゼニスとはイメージは異なります。

自らの身を挺して人間の正しい心を証明しようとした女神セレシアは9の最後で復活を果たしその思いを証明できましたが、父神であるグランゼニスとの完全な和解は出来なかったのではないでしょうか。なぜなら、グランゼニスの肉体はバラバラにされ宝の地図に封印されていたからです。

バラバラに封印されたグランゼニスが完全に復活したかは9の中では最後まで語られませんでしたが、もしかすると肉体と精神をバラバラにされたまま世界の終りまで過ごしたのかもしれません。しかし、セレシアに万物創生の力を授けた事を考えると肉体や精神の一部は復活しセレシアと再会できた可能性もありますが、完全復活できないままだとするなら、人間を失敗作と決めつけたその考えを全て取り除くことはできないままだったかもしれません。

そんなセレシアがルティアナとしてアストルティアを創世し、人間を創世する力を分け与えた末子に父神に人間と和解してほしかったという思いを込めてグランゼニスの名を与えたのではないでしょうか。

10のグランゼニスはいわば9のグランゼニスの孫神にあたる存在であり、6種族神のなかで末子だけが特別扱いされているように感じるのも神器にセレシアの名前が冠されているのも人間と和解できないまま世界の終わりを迎えた父グランゼニスとルティアナ自身も和解しやりなおしの機会を持ちたかったとい心情の表れだったと想像します。

 

 

なぜルティアナと改名したのか

セレシアとルティアナは同一の神だと考えていますが、そうなるとなぜ名前が違うのかという疑問がわきます。ドラゴンクエスには2・3・6・10に登場する精霊ルビスのように同じ名前でシリーズをまたいで登場する神もいますがセレシアは何故にルティアナと名前をかえたのでしょうか。

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ルビス装備もらい忘れたんですが何とかなりませんか…ちょっとブログに使いたくて…

変える必要があったのだと考えます。

その原因が「大いなる闇の根源=異界滅神ジャゴヌバ」の存在です。

セレシアはとこしえの揺り籠を旅だった時からジャゴヌバに追われていて存在を隠すために名をルティアナと変えたが、アストルティアを創生後ついに発見されてしまい襲来したジャゴヌバとその眷属たちとの戦争になったのではないでしょうか。

ver.1のころから大いなる闇の根源の黒く伸びた二本の腕が主人公たちを後ろから追いかけつかみかかろうとするような描写が登場します。これらからも偶然アストルティアを発見し滅ぼそうとしたのではなく、初めからルティアナを追いかけて捕まえるためにアストルティアに襲来したとみることはできないでしょうか。

では、とこしえの揺り籠からセレシア=ルティアナを追いかけてきたのは誰なのかといえば、その正体は9の全知全能の神でありセレシアにとっては父親であるグランゼニスだと考えます。

グランゼニスはバラバラにされ封印されたことによって最後までセレシア・人間と和解できなかったのではないかと個人的に考えていますので9の世界が終わるときに、人間を失敗作と考えたその妄念のようなものだけが取り残され異界滅神ジャゴヌバとなりアストルティアまで追いかけて来たのではないかと推測します。もしかするとジャゴヌバの眷属である邪神たちもグランゼニスの分裂した一部が元になっているのかもしれません。

 

 

魔幻宮殿の絵画と魔界の始まり、レンダーシアへの執着

ジャゴヌバ=9のグランゼニスと考える理由として、ソーラリア渓谷に出現した魔幻宮殿に飾られている絵画を上げたいと思います。

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マデサゴーラ様はなにもかもお見通し

この絵画は大魔王マデサゴーラによって描かれましたが「雷雲に覆われた空の下 鳥カゴにとらわれた女神が 茨に囲まれ 苦悶の表情を浮かべている。」とあります。

これはver.2当時から、そのままルティアナの現状を表しているのだろうと多くの人が考えてきたとおもいます。そしてマデサゴーラが創生の霊核を手に入れるためにナドラガンドへ旅立とうとしていたことからナドラガンドにはルティアナが囚われていると考えていましたが、実際には創生の霊核とはナドラガ神の心臓の事でありルティアナはいませんでした。

ルティアナが現在どこにいるのせよ、重要なのは囚われているという事です。異界滅神ジャゴヌバがその名の通り滅神なのならルティアナを殺してしまえばよかったはずですが、殺さずにどこかに捕らえたと考えるとルティアナにアストルティアが滅ぶ姿を見せつけたいのかもしれません。囚われた女神を苦しめている茨、茨の花言葉は「後悔・下品」だそうです。つまりジャコヌバはルティアナを後悔させたがっているのではと考えられます。

では、なにを後悔させたいのかとなりますがそれは末子として人間の種族神グランゼニスを産んだことではないでしょうか。自らが失敗作と考え滅ぼそうとした人間を再び創生する神にかつての自分の名グランゼニスを与えた、これを許さず滅ぼすことでルティアナのおこないを後悔させようとたくらんでいることがこの絵画で表されているのではないでしょうか。

さらに、ver.5.2でジャゴヌバの襲来により汚染されたアストルティアの一部が切り離され、それが魔界の始まりであったと魔仙卿によって語られます。

ルティアナに見捨てられた民と大地の怨嗟の念を代表するものとしての大魔王という存在も生まれ、歴代大魔王達はアストルティアへ侵攻します。

大魔王達はなぜかレンダーシア大陸に執着します。大魔王ネロドスも大魔王マデサゴーラも侵攻の舞台は人間たちが主に住むレンダーシア大陸でした。大魔王ではなくただの魔王であったバルディスタ要塞のヴァレリアだけがオーグリード大陸へ侵攻します。

大魔王に対抗するために生まれた存在である勇者も人間からしか生まれず常に大魔王達を撃退してきた歴史から、大魔王の侵攻はつねにレンダーシア大陸を標的にしていたと考えます。これは、魔界vs6種族という構図よりは魔界vs人間、もっといえば異界滅神ジャコヌバvsグランゼニスの代理戦争をしているといえないでしょうか。

大地を汚染し、その環境に適応出来た生き残りたちの中から大魔王を選びルティアナへの復讐者とすることもジャゴヌバにとってはルティアナを後悔させるためなのかもしれません。とにかくルティアナの創世したものを否定したいというような考えがジャコヌバの行動の下敷きとしてあるような気がします。そこまでしたい理由は自分が否定した人間をルティアナが肯定しやりなおそうとしていることを許せないという感情があるのではないでしょうか。

 

 

茨の巫女とナラジア

ver.5.2の最後でちらっと登場した青年はver.5.3のPVで「ナラジア」という名前だと判明します。その見た目、記憶があいまいな点、手首にまかれた茨などが「茨の巫女イルーシャ」と酷似しています。

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魔仙卿のもとにいた時のイルーシャ

ソーラリア渓谷の魔幻宮殿の絵画もあってイルーシャ=ルティアナという説がありますが、はるか昔からゴダ神殿に安置されていた魔瘴の結晶でできた「魔瘴の像」内部から現れ、さらに魔瘴を浄化する能力を持っているという謎の人物です。

魔瘴の像を女神を捕らえているとり籠だと考えてみると、茨の腕輪、魔瘴を浄化するときに痛みがある様子などいかにもそれっぽさがあります。

イルーシャ=ルティアナ説が正解だと考えると、イルーシャにそっくりな青年ナラジアは何者なのでしょうか。

まだ登場もしていないので正直なにもわかりませんが、ナラジアという名前がなにから来ているのかと考えてみると由来はサンスクリット語ラージャー(rajah、羅闍)からきてるのではと予想してみます。意味は君主号や貴族に対する称号のことです。ラージャーのなかで特に大きな権力を持つものを、マーハーラジャ(Maharaja)ともいいます。日本でもかつて閻魔大王のことを閻魔羅闍(ヤマラージャ Yama-rāja)と訳した事もあるようです。この場合rajahは王という意味で使われています。

名前が王から由来されているという事はそれだけで、存在が特別なものだと想像できますがイルーシャとそっくりなその姿からナラジアの正体はルティアナの末子グランゼニスなのではないかと予想します。

これはあくまでイルーシャ=ルティアナ説からの予想ですが、6種族の神の中で明らかに特別扱いをされていた末子グランゼニスは母親であるルティアナが自分の似姿として産み落としたという可能性はあり得ると考えます。

そんなグランゼニス自身も長兄ナドラガ神との戦いで力を失い姿を消しました。さらに、かつてはソーラリア渓谷にグランゼニスを崇める教団の本部がありましたが現在ではその名は忘れられているという設定もありましたので、グランゼニス自身が力と記憶を失い一度はジャゴヌバに捕らえられ手首に茨を巻かれたのかもしれません。

ジャゴヌバはルティアナとグランゼニスに人間を守ろうとしたことへの後悔をさせるためにこのような仕打ちをしているのかもしれません。

ただ、閻魔大王のことを閻魔羅闍(ヤマラージャ Yama-rāja)という部分がちょっだけ気になります。閻魔大王は仏教・ヒンドゥー教などでの、地獄の主・冥界の主・冥界の王の事です。

冥界の王?…冥王?…冥王ネルゲル!?

もしかするとナラジアの正体は冥王ネルゲルだということもありえるのかもしれません。

 

 

結論

長くなってしまいましたが結論として

  • 女神セレシアと女神ルティアナは同一の存在
  • ドラクエ9のグランゼニスと10のグランゼニスは別の存在 祖父と孫にあたる
  • ジャゴヌバの正体は9のグランゼニスでありその追跡から逃れるためにセレシアはルティアナと名前を変えた
  • ジャゴヌバはルティアナとその子グランゼニスを捕らえ苦しめようとしている
  • 5.3登場予定のナラジアの正体は10のグランゼニスもしくは冥王ネルゲル

以上が現時点での個人的考えであり予想でもあります。

今後の展開などで考えは変わっていく事でしょうし予想に関しては本当にネルゲルだったら面白いなとはおもいます。

とにかく、9月16日のアップデートが楽しみです!

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ブルーオーブ以外を出せ!

今回はここまで