ダフィアの世界

ver.6.2で登場し強烈な印象を残したダフィア。

混乱の時代に生まれた大人物ですが彼女に対する評価は様々でしょう。

そんな彼女が生きた時代、望んだ世界とはどんなものだったのか個人的な考えを普段以上に妄想強めで書いてみたいと思います。

以下ネタバレを含みます!

 

ダフィアが生まれた時代

ダフィアが生まれ活躍したのは神話時代の最末期、レンダーシア大陸でした。

 

初代勇者アシュレイ・レオーネの双子と同時代を生きた人物です。

その時代の様子は悪神化したアシュレイの心域やver.5.3で解放された心層の迷宮で一部知ることが出来ます。

 

神話時代の末期は激動の時代であり、女神ルティアナと異界滅神ジャゴヌバが戦い封印された後に七柱の種族神の長子ナドラガ神が他の種族神と対立した末ナドラガ神は破れますが他の神々も肉体を失う事となった後の世界で、神々の争った傷跡が生々しく残っていた頃です。

 

この時代は、世界を守護する神々が肉体を失った事でアストルティア側に危機感や焦りが生まれたのか魔界勢力を討伐するために六聖陣と聖闘士たちが繰り返し魔界へ遠征し勝利を重ねていましたが、魔界に初代大魔王ゴダが誕生した事で情勢は一変します。

ゴダは魔界初の統一国家を建国し、六聖陣に対して魔界として初勝利をおさめただけでなくアストルティアに対し組織化された軍団を率いて逆侵攻を仕掛けます。

ゴダの顔はいまだ不明

公式設定資料集「秘聞録」によるとゴダが六聖陣に勝利した時期を境にアストルティアでも魔瘴が発生するようになったとあり、さらに大魔王の侵攻を受けたレンダーシア大陸は未だ統一国家が無く各部族が結束しきれず大きな混乱の中にあったようです。

 

この様な時代に生まれたダフィアの出生については不明な点が多くありますが、アシュレイ・レオーネに出会うまで長い期間をソーラリア峡谷のグランゼニス宮で過ごしたと二人の師ガーニハンから語られることからソーラリア峡谷にあったとされるグランゼニスを信仰する教団の関係者の子もしくは生まれて早い時期に教団に勧誘されたのかもしれません。

 

ダフィアの活躍

ダフィアは早くからグランゼニス神から神託を受けることが出来る巫女クラメの後継者候補として育成され霊力を高める修業を収めた事から呪文の使い手としても優秀であったようです。

 

巫女クラメが死去し、正式に二代目巫女としての地位を継承してからは自ら大魔王ゴダ討伐への参加を希望し前線へ赴きます。

巫女が前線に来るということ自体がグランゼニス神の加護をもたらす事になると喜ぶ兵士たちが悪神の心域にいた事からその実力だけでなく存在自体が大魔王軍との戦いを勝利に導く原動力のひとつとなったのでしょう。

 

初代勇者である双子アシュレイとレオーネ、二人の剣の師であるガーニハンとダフィアの四人はドラクロン山地で初代大魔王ゴダとの最終決戦に挑み見事勝利します。

その戦いで勇者レオーネは呪いで石化、ガーニハンは死亡しますが生還した勇者アシュレイとダフィアはその後結婚しレンダーシア大陸初となる地域統一国家神聖ゼドラ王国を建国。アシュレイは初代王としてダフィアはその妃として国政を取り仕切ります。

 

アシュレイは政治に関しては得意ではなかったようですが、ダフィアは高い政治力を発揮します。大小の部族が寄り集まって建国された王国を運営することは苦労も多かったでしょうがダフィアはアシュレイを神輿とするゼドラ族を重用ポストに登用する一方で各部族の伝統や習慣を改めさせるなどして臣民として融合させていく方策を執ります。

 

この方針に反対する独立派を鎮圧する中、レオーネを神輿とするレビュール族がトランブル将軍を中心に大規模な反乱を起こした際には、討伐をためらうアシュレイを説得しトランブル将軍とレビュール族を成敗し禍根を断ちます。

レビュール族とついでに征伐されたデバリポ

これらの建国間もない頃に起きた諸問題を解決し現在のグランゼドーラ王国まで続く国家の基盤を作り上げ勇者の血筋を当代の勇者アンルシアまで繋げた功績の多くは建国王アシュレイだけでは不可能で、むしろ王妃ダフィアの才覚によるところが大きかったといえるでしょう。

 

公式設定資料集「秘聞録」の年表において、神聖ゼドラ王国の建国をもって神話時代は終わり、これより先は神々の時代ではなく各大陸の六種族が各々に活躍していく時代に入ります。

神話時代に幕を引き、新しい時代の始まりを切り開いた英雄のひとりとしてダフィアの功績はあまりにも偉大です。

 

ダフィアの裏の顔

大魔王討伐に王国の建国と繁栄に活躍したダフィアですが、彼女は恐ろしい裏の顔を持ちアシュレイ達に対する裏切り行為をしていました。

 

大魔王ゴダとの決戦でゴダの呪いを受け石化したと思われていたレオーネは、実はダフィアによって石化されたのでした。

初代巫女クラメが生前ダフィアに渡していた呪いの札を仕込んだお守りを双子の勇者に送り大魔王討伐後御しやすい方を生かしそうでない方を戦いのどさくさに紛れて排除するという計画をクラメとダフィアは企てていたのです。

怖い計画…

更にレビュール族が蜂起した際には反乱軍を城内に手引きし石化されたレオーネを渡し隠させる事で、国王アシュレイとレビュール族の指導者トランブル将軍の双方を引くに引けない状況まで追い込み争わせトランブル将軍とレビュール族を討伐させます。

 

生前のクラメと画策した計画はアシュレイとレオーネのどちらかを始末するというだけのものでした。それは、アシュレイの出身であるゼドラ族とレオーネを養子として迎え神輿としたレビュール族が大魔王討伐後再び争うことを回避させるためのものでした。

 

ゼドラ族とレビュール族は人間族の中でも大きな部族であり長年争っていた関係にありましたが両部族が勇者を神輿とすることではじめて人間族は団結し魔界勢力と対抗できるようになったのです。大魔王との決戦を前にした塩水晶の陣地でも服装の色から見てゼドラ族とレビュール族の兵士が半々であったと思われますがおそらくこれは双方の部族が大魔王討伐後の主導権争いを見越して積極的に兵を出すことで相手方の部族が有利にならないようにと考えたからでしょう。大きな争いがあった後はより多く犠牲を払ってでも勝利に貢献した勢力の方が強く権利を主張できるのが当然だからです。

 

巫女クラメは勇者のどちらかを排除し生き残った方と自分の後継者であるダフィアが結ばれれば部族間の衝突は回避できると考えていたのかもしれません。しかし、ダフィアはそれよりもむしろ積極的に両部族が対立する方向へ仕向けることでダフィアが言うところの「本当の意味での統一」を成し遂げようとしたのでした。

 

この時代巫女の置かれている状況とは、歴史の中で巫女たちの役割とは何だったかなど考えてみたいと思います。

 

巫女たちと神聖ゼドラ王国

DQⅩの世界には他に、いばらの巫女イルーシャなども存在していますが今回は巫女=クラメやダフィアに率いられたグランゼニス神信仰に関わる集団という認識で書いていきたいと思います。

古来より日本では巫女とは祈祷・占い・神託を伝える・神楽を舞うなどの役割を持つ女性を巫女と呼んでいました。

古代ギリシアシビュラ(ギリシア語: σίβυλλα、英語: Sibylと呼ばれるアポローン神の神託を受ける女性たちを巫女して訳されたりしています。

 

神話時代末期、クラメに率いられた巫女たちは人々のグランゼニス神への信仰心を利用し部族が乱立する社会で特別な地位を築き上げたと悪神の心域で聞くことができます。

まだ神々の肉体が健在であった頃の名残があり現在より神が身近に感じられたであろう時代で神託を通じてグランゼニス神と人々を繋ぐ役目を果たす巫女や教団の存在は重要だったはずです。更に、大魔王軍が魔界から侵攻してくるという今までになかった事態に混乱する社会では尚更クラメたちは重要視されたのではないでしょうか。

クラメ達も在籍してたかもしれない謎の教団

巫女クラメが上手く立ち回り立場を強固にし大きな部族の長であっても簡単には逆らえない状況を作り上げた事で「ゼドラ族の女が勇者を産む」という神託を信じさせただけでなく双子の勇者の片方をレビュール族に養子に出せという神託にゼドラ族を従わせることを可能にしたのでしょう。

巫女たちが強い宗教的権威を持ちそのことが人間族社会においては重要だったことの表れが初代勇者アシュレイが建国した神聖ゼドラ王国という国名です。

 

神聖が国名につくという事は、その国家が宗教的権威に支持されその王権は神が与えたものであり、その宗教世界を守護するこという理念を表します。

世界史の教科書にも登場する神聖ローマ帝国とは西暦962年オットー一世のローマ皇帝戴冠から始まるローマ・カトリック教会と結合し支持されキリスト教カトリック世界を守護する理念を持った国家です。実際に神聖ローマ帝国という国号は12世紀ごろからつかわれだしたようです。

 

つまり神聖ゼドラ王国とはゼドラ族(唯一の勇者アシュレイ)がグランゼニス神に与えられた王権でレンダーシア大陸と人間族を守護する国家という意味になります。

この、「グランゼニス神に与えられた王権」を担保するのは王妃である巫女ダフィアの存在です。おそらく建国直前にグランゼニス神は巫女ダフィアに人間世界の守護者としてアシュレイに王権を授けるという神託を下したのでしょう。

この国号を名乗った時から勇者レオーネとレビュール族は王国から排除されることが決まっていたのかもしれません。グランゼニス神の神託にレビュール族の名は無かったのですから。

 

本当にダフィアにそのような神託が下ったのかは怪しいですが…

 

ダフィアが神託を利用してでも「本当の意味での統一」を急いだのだとしてそこには何か理由はあるのでしょうか。

 

神託の信憑性、危機感

神託を行う事で部族社会で特別な地位を確保していた巫女ですが、その神託に信憑性はあったのでしょうか。

 

少なくとも巫女クラメはゼドラ族に勇者が生まれることを言い当てた事からクラメに神託が下ったことは確かでしょう。しかし、双子の勇者が生まれてくるとわかっていたかは謎です。双子の勇者が生まれてくるとあらかじめ知っていたならどちらかを排除しようとしなかったのではないかとも考えますし、勇者誕生後は神託が下らなかったからこそ大魔王討伐後にむけて暗躍したのではないでしょうか。

 

「ゼドラ族に勇者が生まれる」巫女への最後の神託だったのかもしれません。

そもそも神話時代末期は神々がその肉体を失った事でその力の多くを失いグランゼニス神もレンダーシアを護るための神の緋石を残した後は長き眠りについています。

 

眠りについたグランゼニス神は頻繁に神託を下すことはできないはずで巫女クラメが得たという神託の多くは偽りだった可能性があります。そして後継者となったダフィアは本当の神託は一度も得ることが出来なかったのではないでしょうか。

クラメの後継者として育成されていたダフィアがソーラリア峡谷のクランゼニス宮で過ごしていたことから巫女たちとソーラリア峡谷に存在したグランゼニスを信仰する教団に所属していた又は深い関わりがあったはずです。

 

神々が姿を隠しその声を聴けなくなっていく時代に教団は存続の危機を迎えたのかもしれません。ソーラリア峡谷に巨大な神殿を築き「古代エルネア文字」という独自の文字を使用していた教団は神託を下せなくなり人々が神への信仰を失っていき存続できなくなると焦ったのではないでしょうか。実際に現在ではソーラリア峡谷の神殿は廃墟と化し教団も存続していない様子です。

 

そこで教団と巫女たちは、最後の神託を利用し教団を存続させるための勢力を作り上げるために巫女の長であるクラメを中心に各部族間を偽の神託を使って渡り歩き存在感を高め最後にゼドラ族とレビュール族の間を取り持ったのではないでしょうか。

勇者が大魔王を倒した後は、御しやすいどちらかの部族を中心に統一を図り教団を保護させればいいと考えたのかもしれません。

 

巫女たちがそうまでして教団を維持したかった理由はなんでしょうか。

 

巫女への扱い・望む未来

巫女たちの出身がどのようなものかは分かりません。

ダフィアのように長く修業したものを除き各部族間の間を渡り歩いていたとすると、もしかすると「あるき巫女」のような側面を持っていたのかもしれません。

あるき巫女とは特定の神社に所属せず各地を巡りながら祈祷や口寄せなどを行っていた女性たちですが、芸人や遊女を兼ねている事も多くありました。

一説には、もともと諸国を巡る遊女たちに神社が宿を提供するために名目上、巫女と呼んだことが始まりだったという立場もあるようです。

 

であるなら、元々は部族社会で貧しさや戦争によって帰る場所を失った女性が多く在籍し生きていくために巫女となったのかもしれません。そんな巫女たちを護るためにも教団の維持は大事だったのでしょう。

むきー!全部貧乏が悪い!!

そして、神託が外れた時はどうだったのでしょう。

神からの神託が得られなかった場合や結果が望まれないものだった時、もしかするとひどい仕打ちが待っていたのかもしれません。

 

そう考える理由は神話篇世告げの姫サテラの記憶から

サテラは元々レンドア島の教会に居たシスターでしたが父を心配する少女テティを安心させるためについた小さな嘘が評判をよんでしまい預言者として祭り上げられます。

そして、戦争の行方を聞きに来た大使の頼みを断り切れず偽りの預言を授けてしまい、信じた軍は敗北しその責任をサテラは負わされナギリ洞に幽閉されてしまいました。

サテラの預言

サテラがどの国の出身かは不明ですが大使はサテラに対して国民のひとりとしてと言っていることから人間族の国の可能性が高いと思われます。罪人を外国であるエルトナ大陸のナギリ洞に幽閉するという事は預言や神託の結果が外れた時は国外追放や幽閉(終身刑?)という非常に重い罪に問う習慣がアストルティアにはあるのではないでしょうか。もしかするとこれらは神話時代から続いており教団の神託・預言が外れると巫女は重い責任を負わされたのかもしれません。

本来、神託と預言は同一ではなく神に伺いを立て言葉を頂くのが神託や託宣と呼ばれる種類であり、預言とは本人の意思に関わらず降ってくるものという違いがあるようですがDQⅩではサテラの様子からも似たものとして扱われているように見えます。

 

この様な事が背景にあるのだとしたらラメやダフィアの企みは巫女たちを護るための行動だったのではないかと思えてきます。

レオーネの心域でジア・クトに汚染された導きの天使がみせた過去の映像で、クラメから呪いの札を仕込んだお守りを渡され計画を明かされたダフィアは、

「はい。私どもの望む 未来のため

争いの芽は 摘んでおくに限ります。」

と、答えます。

 

クラメやダフィアが望んだ未来とは部族社会を統一させ安定化させることで、巫女たちが利用され迫害されない世界。もっといえば貧しさや戦争が原因で巫女となる者が出なくていい世界だったのではないでしょうか。

 

ダフィアとアシュレイ

大魔王ゴダの討伐と神聖ゼドラ王国の建国という偉業を成し遂げた二人はどういう関係だったのか考えてみます。

 

アシュレイの心域では初めて出会った時、アシュレイから一目ぼれしていた様に見えますし王家の迷宮の心層迷宮でもダフィアはアシュレイの方と気が合っていたようだと聞けます。実際に御しやすい方としてアシュレイを選ぶわけですが、ダフィアはアシュレイに対してどのような感情を抱いていたのでしょうか。

 

思うままにならない政治と石化したレオーネを不憫に思い悲しむ母、自分だけが生き残った罪悪感で疲弊しているアシュレイを支え義母の世話もこなすダフィアが夫に対して感情的になる場面があります。それはトランブル将軍の反乱を武力鎮圧することにためらいを見せるアシュレイに対して

「なんと 弱気な! 己の連れ合いが

弱者だと 感じることぐらい

ゾッっとすることが ありましょうか。」

と、詰め寄ります。

 

この場面は、ダフィアの怖さ激しさを感じる場面ですが同時に別の事を思ってしまいました。それは、ダフィアにとってアシュレイは完璧な神の代行者であってほしかったのではないでしょうか。その期待を裏切られたと感じたからこそ強く詰め寄ったように見えました。

怖い…

個人的にダフィアはクラメと違い神の声を聴くことは出来なかったと考えています。彼女が神託を下す場面はありませんし、彼女の神託が正しかったという話もありません。

しかし、巫女の長である以上その能力は求められたでしょうし神の声が聞けているかのように振る舞いもしたでしょう。そんなダフィアにとって神託によって生まれてきた勇者アシュレイは正義の象徴である以上に、巫女の正当性を保証する存在であり彼女の人生そのものだったのかもしれません。

 

アシュレイとレオーネは勇者として生まれ大魔王を倒すためだけに生きてきました。

それと同じようにダフィアもグランゼニス宮でクラメの後を継ぐため、巫女や教団の繁栄のため、大魔王討伐後は勇者に嫁ぐためだけに育てられてきたのだとしたら自分の全てを捧げた相手が、決断できない自分の使命を果たさないというのはダフィアにとって人生全てを否定されたと思えたのではないでしょうか。

 

神託の呪い

アシュレイと共にゼドラ族による統一を目指したダフィアですが、一度だけクラメに与えられた使命から逸脱してみようと考えた瞬間があったのではと考えます。

 

レオーネの義兄でありレビュール族の指導者であったトランブル将軍による大規模な蜂起が起きた時名乗った国号神聖レビュール王国、これは神聖ゼドラ王国と同じように神聖と冠する事から宗教勢力から支持された事がわかります。

 

当然この正統性を担保するのはダフィアの存在でしょう。

 

ダフィアはレビュール族を城内に手引きしただけでなく蜂起が成功した暁にはゼドラ族からレビュール族に乗り換えると密約を交わしていたのかもしれません。

悪神の心域の反乱軍の隠れ家では「レビュール族の出身であるトランブル将軍はさぞや肩身が狭い思いをしているだろうに…。」と聞けます。

心域は悪神と化したアシュレイの記憶や願望をもとに形成されているので反乱軍の隠れ家での話はアシュレイが直接聞いたわけではなく反乱後の調査や伝聞を基に作られたと思いますがこの発言から、レビュール族の不満が高まる中でもトランブル将軍はアシュレイを支えようとしていた様にみえました。

トランブル将軍

しかし将軍が抑えようとしても王国への不満は頂点に達しそれに対応できないアシュレイ王という状況下で、ダフィアから内密に乗り換えの可能性を示されレビュール族は暴発し蜂起を決定。トランブルも一族と命運を共にする決心をしたのではないでしょうか。

 

このダフィアの行動は、もしかするとクラメが決めた道に従うだけでなく自分の意思で出した神託が現実となるのか、運命から自由になる別の世界があるのか試してみようとしとしたのではと思えます。ですが結果はトランブル将軍は討ち取られレビュール族の死体の山が築かれました。

 

帰還したアシュレイとそれを迎えたダフィアの会話の中で、

ダフィアは「すべては運命の導きだったのです」と答え

アシュレイは「お前が妻でなくばひねり殺しているところだ」と激高します

 

しかし、アシュレイはダフィアを殺せなかったようです

 

それは愛していたからなのか、自分が勇者として国王としての使命から逃げれないダフィアが逃さないと知ったからなのでしょうか。

そしてダフィア自身もまた巫女として受け継いだ使命から逸脱することは出来ない自由になれない運命だと気づいたのかもしれません。

 

アシュレイは神に選ばれた勇者として、ダフィアは神託の巫女として死ぬまで自分の意思で生きることは許されず運命に逆らうことは出来ないという事実。神託の呪いを受け入れこの先の人生を夫婦として生きるのです。

 

最後に

今回はダフィアの生きた世界と何を望んだのかについていつも以上に妄想強めで長く書いてしましました。

 

個人的にver.6の登場人物の中でダフィアはかなりお気に入りのキャラです。

物語はどうしてもいい人だらけになってしまいがちですがその中で清濁を併せ持つようなキャラは魅力的ですし、その人生が気になってしまいます。

今後再登場するとしても、今以上に怪しく輝いていて欲しいと願います。

夫婦仲よく浮気はいかんよアシュレイくん

今回はここまで

 

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