ver.6.4直前でありますが、以前から頻繁に登場し重要な役割を持ちながら全貌がいまいちわからない錬金術、錬金術が栄えた古代エテーネ王国と現在アストルティアへ全面攻勢を開始しようとしていジア・クト念晶体には何かしらの関りがあるのではないかと考えています。
そこで、今疑問に思っている事は簡単にメモ代わりに書いてみたいと思います。
以下、ネタバレを含みます!
古代エテーネ王国の歴史
古代エテーネ王国はレンダーシア大陸の内海、大エテーネ島を中心に時見の能力と錬金術を駆使し栄えた王国でした。
その勢力は大エテーネ島以外にも及んでいたと推測され、レンダーシア大陸外の人間族以外の五種族からの移住者や海洋都市リンジャハルとの交易も盛んだったようです。
古代エテーネ王国の始まりは、今から約5700年前大エテーネ島に住むマデ氏族の若者レトリウスが出合った、放浪者キュレクスとケミル氏族の族長の息子ユマテルが深い絆で結ばれ、島の各氏族を統合し建国に至ったというものです。
そこから727年ほど繁栄しますが、突然の滅亡を迎えてしまします。
その経緯や滅びの運命が回避されてしまった現在についてはver.4で語られますが今回は省略します。
建国王レトリウスは、美しいアイスブルーの瞳を持つ女性であった事がクエストNO.588「えにし紡いで」で語られることからレトリウス本人もしくはマデ氏族に初代勇者・盟友の血筋が流れているではないかとの考えもあります。
現に、現在の盟友である主人公は古代エテーネ王国第49代国王ドミネウスの弟パドレの子供であり王族の血を引いています。
そして、ドミネウス自身とその子であるメレアーデとクオードもアイスブルーの瞳を持っています。
時見と錬金術
古代エテーネ王国の繁栄を支えた二つの技術、「時見」と「錬金術」ですが、それぞれ放浪者キュレクスとユマテルの出身ケミル族に由来します。
放浪者キュレクスの正体は異界から来訪した異世界生命体でした。
レトリウスが病に倒れた時、それを癒すためキュレクスがレトリウスの肉体時間を戻そうとしたチカラの副作用でレトリウスの肉体に宿ったのが時渡りの能力でした。
その能力は不完全ではありつつもレトリウスの子孫たちに受け継がれ、時渡りの能力とキュレクスの助力があって時見を行うことでエテーネ王国に降りかかる災いを回避していたのです。
キュレクスが協力的ではなくなった後の時代には第十五代ギリウスによって力を奪われ時見の箱が作られます。
ギリウス以降の王たちはこの時見の箱を利用して時見を行いますがその事がエテーネ王国の滅亡へと繋がっていきました。
ユマテルはケミル族族長の息子でありケミル族自体が錬金術の使い手でしたが、ユマテルはその中でも天才的な錬金術師であったようです。
エテーネ王国の錬金術による繁栄は彼による功績が大きく、レトリウスとも恋仲でありユマテルが生んだ第二代国王オルクスの父親なのではないかとも考えられます。
実際、レトリウス亡き後ユマテルはオルクスの後見人として彼の治世を支えます。
錬金術の正体とは?
錬金術自体はドラクエ世界においては頻繁に登場しますがその正体はよくはわかっていません。錬金釜に二つ以上の素材を入れてアイテムや武器防具を錬成したりカラーリングしたりと生活を豊かにするために使われる側面もある一方で、恐ろしい側面も持ち合わせています。
それは、錬金術による肉体の変化です。
代表例は、ドラクエⅣに登場する地獄の帝王エスタークが生み出した「進化の秘法」です。進化の秘法は進化の過程を無視し肉体を変質させてしまい強力な能力を手に入れさせてしまうという恐ろしい錬金術です。
ドラクエⅣにおいて進化の秘法関連の話で登場する錬金術師バルザックはドラクエⅩの世界にも登場し60年前の世界において主人公の姉妹兄弟と対決すると同時に主人公のエテーネ村での育ての親の祖父であった事も後に判明します。
この様に、恐ろしい怪物を生み出してしまう側面を持つ錬金術と似た性質を持つものがもう一つ存在します。
それは「魔瘴」です。
魔障はアストルティアに来訪した異界滅神ジャゴヌバを女神ルティアナに仕える賢者たちが封印しようとしたところジャゴヌバから放出され始めたものでした。
この魔瘴に汚染されアストルティアから切り離された大地が魔界となり、その魔界で魔瘴に適応出来た者が魔族となっていきました。
魔族はアストルティアに住む他の種族よりも長寿で高い能力をもっています。
そしてドルワーム王国の資料によれば「魔物が触れるとその力が何倍にも…」と書かれているように魔瘴を取り込んだ魔族は肉体を変出させます。
ある意味、魔族とは魔瘴により進化した生命といえるのかもしれません。
特に異界滅神ジャゴヌバのチカラを借り受けた、冥王ネルゲル、大魔王マデサゴーラなどが肉体を変出させる姿を我々は目撃しています。
さらに、災厄の王は世界を守護した帝王がジャゴヌバによって変貌させられた存在ですがその姿は、進化の秘法を作り出したエスタークに似ています。
このように、錬金術の暗黒の側面と異界滅神ジャゴヌバが発生源となった魔瘴との類似点は偶然なのでしょうか。
そして、異界滅神に由来する魔瘴と似た作用を持つ錬金術によって繁栄した古代エテーネ王国とは、ケミル族とは何だったのでしょうか。
錬金術の始まりはいつだったのか、術はとこしえの揺り籠から持ち込まれたのか、とこしえの揺り籠はドラクエⅨの世界だったのかなど不明な点が多くあります。
ジア・クトと放浪者キュレクス
魔障の発生源となったジャゴヌバはver.6.3においてその正体はジア・クト念晶体のひとかけらであり真の名は「ジア・グオヌバ」であると明かされます。
異界滅神の一族=ジア・クトであるとなりました。
ジア・クトはアストルティアへ宇宙空間を航行してやって来たわけではないようです。
ジア・クトは「異なる世界の境界をも乗り越える」と語られることから目的地の座標が判明すればそこへ直接空間や次元を飛び越えて辿り着くことが出来ると思われます。
異なる世界から来訪した存在と聞くともう一人思い出す人物が居ます。
そう、放浪者キュレクスです。
※天魔クァバルナも摩天より飛来していますが、それが宇宙空間を移動してきたのか異世界より飛来したのかは判明していません。
キュレクスは異世界より来訪し行き倒れていたところをレトリウスに助けられ、それが縁で親友となります。
なぜ、キュレクスはなぜアストルティアへ来たのか、そして大エテーネ島に居たのか、大エテーネ島にはジア・クト念晶体のひとかけらジア・グオヌバが生み出した魔瘴と似た作用を可能とする錬金術を扱う一族が居たのは偶然かとの疑問が生まれます。
キュレクスがアストルティア・大エテーネ島へ来訪したのは何かしらの目的をもって異世界から逃亡して来たのではないでしょうか。逃亡してきたからこそ行き倒れになり、そこをレトリウスに助けられた可能性はないでしょうか。
何者から逃げたとしてそれはジア・クトからなのか、そしてアストルティアへきたのは偶然なのかそれとも錬金術に関わっているのか、関わっていたとしてそれはジア・クトを知るためまたは対抗する為という可能性があるのではと妄想してしまします。
次にそう妄想してしまういくつかの要素を書いてみます
マデ島遺跡とジア・クトの結晶
前述した、ジア・クトと放浪者キュレクスの共通点である異世界へ移動できる力の他にも、大エテーネ島には何かジア・クトとの類似性があるように思えています。
1.とこしえの虹
とこしえの虹は職人用の素材ですがモンスタードロップ以外で現在入手場所として表記されているのは大エテーネ島のティプローネ高地だけです。
これはフレンドがTwitterに上げたスクショをみて改めて確信しましたがその色・形状をみればver.6.2以降であればジア・クトの結晶と酷似しています。
もしよければ、バザーなどで確認していただければよくわかります。
ティプローネ高地には「星落ちる谷」といわれる場所があり常に空は暗く流れ星を観測できます。周りには流れ星が落ちたのではないかとないかと思われる地面に突き刺さった鉱石が存在し特殊な錬金素材なども手に入れれるようです。
ジア・クトの結晶と酷似したとこしえの虹が採取できるこの場所はかつてジア・クトが襲来した場所なのか、またはキュレクスが来訪した時に何らかの理由で持ち込まれたのでしょうか。
2.マデ神殿の壁
マデ神殿は古代エテーネ王国の古い都でしたが、キィンベルに遷都してからは王族以外立ち入り禁止とし、キュレクスを幽閉するために使われていました。
その壁には文字とも紋様ともわからないレリーフが彫られています。
その紋様の意味や規則性は理解できませんが、ver.6のOPムービーで主人公の顔面に当たりパルミオ博士に回収される結晶をみた時からマデ神殿の壁のレリーフと似ているのではないかと考えていました。
両方の写真を見比べると同じとは言えないかもしれませんがそれでも似ているように思えてしまいます。このレリーフはマデ氏族やケミル氏族に由来するものなのか、キュレクスの世界から来たものなのかでも違いがあるでしょう。
最後に
今回は今疑問に思ってることを書いてみたので結論らしいものはありません。
ジア・クトと古代エテーネ王国・錬金術に何かしらの関りがあるのではないかと想像していますが今後それらが明らかになることがあればと期待しています。
ジア・クトの名前の由来は、the act=行為・法令 なのではないかと考えています。
ジア・クトは一方的な侵略で、かなり独善的な考えを持っているようです。
「ジア・クトの 洗礼を受け入れよ。
世界を変えるのだ。人類を!文明を!
進化の階梯へと 引き上げるのだ。」
この台詞はジア・クトに浸蝕された導きの天使がレオーネへの勧誘時のものですが、この言葉にジア・クトの本音が入っているとするなら侵略した世界を強制的に進化させる事こそが真の目的であり、それ故ジャゴヌバは魔瘴を吐き出したとすると生命を強制的に進化させることも可能な錬金術との関係がより気になってしまします。
今回はここまで