先日ようやくver.5.5前期のストリーをクリアできました。
今回はその中で新たに判明した事や気になったこと、今後自分の中でテーマになりそうなものをいくつか書いてみたいとおもいます。
以下、ver.5.5ネタバレを含みます!
ストーリー開始前の魔界
ver.5.4を終え5.5開始前の魔界にでは、女神ルティアナが復活するも異界滅神ジャゴヌバに敗れ世界にとっては絶望的な状況であるにもかかわらず比較的平和な状況のようでした。
だれもジャゴヌバの肉体が復活しアストルティアへ飛び立ったことを見ていない知らない事も影響しているのかもしれません。
大魔瘴期の到来に備えなければならず危機感はあるものの、新大魔王のである主人公と現在の魔界三大強国の魔王であるヴァレリア・アスバル・ユシュカの三人が確執を乗り越え協力関係になった事から魔界の歴史上でも特筆すべき平和な時代ともいえる状況が生まれているからなのかもしれません。
ゼクレスの貴族がファラザードのユースティ*1にマッサージを頼みに来たり、ディンガ交易所ではバルディスタの元兵士が傭兵として隊商を守る仕事につき、またバルディスタの武器商人が魔瘴弾を売ると話を持ち掛けてきているようです。
これによってわかる事は新大魔王の居城であるデスディオ暗黒荒原へ向かう途中にあり三人の魔王の中でも最も新大魔王と関係の深いユシュカが魔王を務めるファラザードに対する注目が上がり交易だけでなく現在の魔界の中心地へ成長していってる様子がうかがえるのではないでしょうか。
また、その一方で軍拡を続けていたバルディスタ要塞は平和な時代に入り兵員削減や自国で開発した強力な武器を他国へ販売することを考えているのだとしたらかなり財政的に苦しい状況になっているのかもしれません。
魔界に限らず各国の国内事情や経済的な面を妄想するのは好きなのでいつか記事に書けたらと思います。
ネシャロットの気になる発言
最も気になった発言はファラザードの黄昏呪術店の店主ネシャロット*2の今は無きナジーンに対するものでした
「にヒヒ......期待させて悪いけど 失敗続きでさ。
そもそも あの人の魂 どっかに行っちゃって
ボクでさへ つかまえられないんだな~。」
さらにはユシュカもナジーンの魂を感じられず
「もう どこにもいないのか お前は......。」
と魔剣アストロンを見つめながらつぶやいていました。
ナジーンの魂は魔剣アストロンに宿りユシュカと共にあるのだと考えていただけにこれには驚きました。
以前書いた内容ですが、彼の使う剣技「火炎鳥のはばたき」の名からも、ユシュカには不死鳥としての性質が備わっていると考えられます。
そして不死鳥フェニックスの起源といわれる古代エジプトの霊鳥ベンヌは太陽信仰と深く結びついた存在でありました。
ユシュカもまたマデサゴーラと同じく太陽神の化身としての性質を有していると考えられますので、ストーリーの最後で自ら大いなる闇の根源にとらわれ闇に沈んだ彼がどうやって復活と再生をするのか、それにナジーンは関わってくるのかはとても楽しみです。
シュキエルとの会話
ユシュカが新生エテーネ村に訪れ住人達と交流を持った後、教会の中にいる冥王ネルゲルを産んだ棺桶から後に誕生したシェキエルとの会話でも興味深い話が聞けました。
シュキエルはユシュカと話し、
- 同じ魔族でありながら全く違う存在。
- ユシュカはネルゲルの存在を全く知らない。
- 自分も魔界の話がピントこない
という趣旨の話を聞かせてくれます。
今までも魔界で冥王ネルゲルの話はまったく聞くことはできず、500年前に行われたアストルティア生まれの魔王を誕生させることで勇者システムをかいくぐるという壮大な計画は魔界では全く認知されていないという事が改めて判明しました。
となると、マデサゴーラはいったい何時どこで冥王の存在を知り共闘を持ち掛けたのかも謎のままとなります。
以前は冥王という名の通り、ネルゲルは魔界ではなく冥界という別の世界が生み出した存在ではないかとも考えていました。
ネルゲルに付き従っていたベリアルの豆知識にも冥界という単語が出てきますので魔界とは別に冥界があり大魔王のアストルティア侵攻とは別の計画があったのではと推測していましたがそれでは創世記の内容や今回ネルゲルの妹であるシェキエルが「同じ魔族」とはっきり明言していますのでやはり冥界という別の世界があるという事ではなさそうです。
ただ、同じ魔族であっても人工的に作られた魔族であるネルゲルやシェキエルと普通の魔族では感覚自体もちがうのかもしれません。
この会話はどうやらver.5.5前期を終えると聞けなくなってしまうようで残念ではあります。
ゼクレスのシェルター計画
大魔瘴期が始まり魔界各地で魔瘴が濃くなっていく中でゼクレス魔導国は魔王であるアスバルがその強力な魔力で都に結界を張り多少は持ちこたえることが出来ているようです。また、旧オジャロス大公領に再度出現したと思われる魔瘴塚も一時的に封印し近づけないようにされています。
この事から、生前のエルガドーラ太后妃が計画していた大魔瘴期への対抗手段であるシェルターとはアスバルが大魔王に就任しそれによってさらに強大化した魔力を使って結界を張るというものだったのかもしれません。
また、ベラストル家のリンベリィは自らの屋敷に結界が張られていることを理由に避難所として人々を受け入れようとしていす。
この事で思い出すのがゼクレス城の宝物庫にある「魔瘴封じの護り」です。
これはゼクレス城建立当時に魔瘴から城を護るために飾られたレリーフとあります。
ベラストル家の屋敷にも同じものが飾られ魔瘴から護られているのかもしれません。
もしかすると、建城時にこのレリーフを贈ったのはベラストル家なのではないかと考え始めました。
ベラストル家は大貴族ですが、建国王ワラキウスに従った四豪族のような古くからの名門貴族の血筋なのかそれとも新興の貴族で近年のし上がってきたのかなど疑問でしたが、この魔瘴封じの護りを贈ったのがベラストル家であるなら少なくともそれなりの歴史がある家柄だと考えられるでしょう。
ゼクレス魔導国は魔界で一番好きな国なのでまだまだ何かあると期待してしまいます。
ユシュカの幼少期とマリーンとの出会い
回想シーンでユシュカが魔王・大魔王を目指すきっかけとなった出来事と彼の師匠となるマリーンとの出会いが語られます。
約300年前、少年時代のユシュカは宝石商である父に教育のためネクロデア王国に残されます。
そこでネクロデア王子であるナジーンと出会う事となったと思われるので王族と引き合わされ友となれたのですからユシュカの父はかなりの財力と影響力を持った商人だったのかもしれません。
魔瘴塚の出現による事故で家族を失ったユシュカは各地を旅することとなりそこで魔界に来ていた賢者マリーンと出会い、大魔瘴期について知ります。
ゼクレスとネクロデア城下にある本棚の情報からユシュカはゼクレスでマリーンと出会いゼクレスを追放されたのちにネクロデアで教育を受けたのだと考えていましたが、違いました。
ユシュカは父の死後ネクロデアを旅立ち旅の中でゼクレスを訪れそこでアスバルと友人となった後、エルガドーラ王太后によって追放処分とされたあと再びネクロデアに戻ってきたという事になるようです。
もしかするとユシュカがネクロデアに戻った直後にゾブリス将軍による侵攻があったのかもしれません。
ユシュカがネクロデアに預けられたのが300年前で、ネクロデアの滅亡事件が200年前ですからその間にマリーンと出会いゼクレスにも滞在していたという事になると思われます。
ネクロデアでユシュカの書いたものと思われる日誌で「子供のころのように」という記述がありますがナジーンが混濁した意識の中で思い出したネクロデア滅亡時のユシュカは少年の姿でした。
魔族の見た目と年齢は必ずしも比例はしないようですがもう少し細かく時系列が知りたくなりました。
ユシュカを考えるうえでネクロデアを旅立ちゼクレスから戻ってネクロデア滅亡に立ち会った約100年の間はとても興味深いです。
記憶の世界
ラゴウ隊長*3らしき人物の登場で、主人兄弟姉妹やシンイの出身地であるエテーネ村が古代エテーネ王国の滅亡時に脱出した人々によって造られた集落だと確定しました。
今までもストーリーの展開やエテーネ村と自由人の集落の住居の屋根の形などから古代エテーネ人たちが移住して造られた集落だろうとは予想できましたが、今回で確定したといえるでしょう。
しかし、古代エテーネ王国という進んだ文明を持ち人間以外の種族の移住も認められていた国からの脱出者をルーツに持つエテーネ村が5000年後には外部の世界とかかわりを断って生活していたのか、「いしずえの森」や「清き水の洞窟」の石碑や壁画を描いたのは移住してきた人々の子孫だったのか、だとしたら何故竜族について知っていたのかなど謎は多く残されています。
もう一つ記憶の世界での最大の発見は、マデ島の記憶の修道院には約60年前には「修道女のオキテ」という本がまだ存在しなかったという事実です。
この本は主人公の兄弟姉妹がリリオルと共に訪れそしてリリオルだけを置いて去った後現在までの約60年の間に書かれたものとなります。
60年の間に修道院になにがあったというのでしょうか。
ナラジアとの会話とマデサゴーラ戴冠時期
記憶の世界に出現したナラジアとの会話で、ジャゴヌバが時渡りのチカラに興味がある事、ルティアナの創世した世界の不完全さを喜び主人公に魔祖を紹介したいなどと子供っぽい一面を見ることが出来ました。
さらに記憶のジャディンの園での会話でマデサゴーラが大魔王として戴冠した当時の魔仙卿は主人公の兄弟姉妹ではなく先代の魔仙卿であったと教えられます。
兄弟姉妹は魔界で数百年の時を過ごしたと発言が以前にあったはずなので、すくなくとも200年以上は魔界に居た事になると思われます。
先代魔仙卿の元で数百年間の修業期間がありその期間中にマデサゴーラが戴冠したわけでないのならばすくなくとも200年ほど前までには大魔王として戴冠していたことになります。
となると、魔界で200年前の大事件といえば当時の大国ネクロデア王国がゾブリス将軍によって滅ぼされた事ですがその当時にマデサゴーラが大魔王だったのかという謎がわかるかもしれません。
ネクロデアの亡霊たちの会話から当時大魔王は空位だったという考えの方が多いだろうとは思いますが個人的には200年前にはマデサゴーラは大魔王だったのではないかと考えています。
最後に
今回のストーリーはユシュカの過去や自分の無力さへの苛立ちなどが語られユシュカが主役だったといって差し支えない展開だったと思います。
主人公の兄弟姉妹が時渡りの呪いを魔仙卿として契約する事で呪いを上書きするかたちで打ち消し、さらに魔仙卿としての呪縛・血の鎖を断ち切ったことで全て呪いから解放されたように、主人公もユシュカが自ら大いなる闇の根源のもとに新たな大魔王となるために身を捧げた事によって主人公の大魔王としての契約や呪いが破棄され、自由の身になったのかという疑問が残る形で終わりました。
続きが気になりますしまだ気になる事もたくさんありますが長くなりすぎました。
今回はここまで