ver.6.0において天星郷で出会う事とる英雄たち
アストルティアの歴史に大きな功績を残した彼らについて今回は個人的な考えを書いてみたいと思います
以下ver.6.0のネタバレを含みます。
英雄の絶望
神化の儀により神へと神化するはずが悪神と化してしまったアストルティアの英雄たちですが、悪神となった彼らはその台詞からアストルティアに対する深い絶望の感情をみることが出来ました。
「愚かなる歴史に終止符を!」
「人類なぞ大魔王に滅ぼされるべきだった。」
この様な発言をしたのは悪神となり湧き上がる全能感・恍惚感が言わせたものでしょうがその背景には英雄たちが心に抱えてる無念や怒りがアストルティアに対する絶望に繋がりあの発言に至ったように思えます。
生前には大業を成し遂げた英雄たちの希望がなぜ絶望となったのか
大陸・種族ごとの英雄について、①.生前の功績 ②.子孫は居たのか ③.何に絶望してしまったのか考えてみたいと思います。
ラダ・ガート
オーグリード大陸出身で種族はオーガの英雄ラダ・ガート
①.英雄としての功績
ラダ・ガートは約500年前にオーグリード大陸で活躍した英雄です。
彼は、レイダメテスが世界を焼き尽くそうとした時代に生き、旅の果てに民を率いて現在のザマ峠以南の土地にガートラント王国を建国を成し遂げました。
レイダメテスの出現という苦難の時代に未開拓の地に入植し国を興しただけでなくその地で魔祖の血族たちと戦い勝利をおさめ封印したという功績を持ちます。
魔祖の血族とは異界滅神ジャゴヌバが襲来した折にアストルティアから切り離され魔界となってしまった地に取り残された賢者たちが魔祖と化し、その魔祖によって生み出された古代魔族でありその力は強大です。
その中の剛獣鬼ガルドドンを返り討ちにしていることからも生前のラダ・ガートの強さは英雄と呼ばれるにふさわしいものだったようです。
②.子孫は居たのか
ラダ・ガートには娘ガラテアが居た事が判明しています。
ガラテアは種族神ガズバランから神槍を授けられるほどの実力者で、魔祖の血族の王である羅刹王バラシュナとの一騎打ちによりバラシュナを封印することに成功しますが彼女自身も姿を消してしまったようです。
ガラテアの他に子供が存在したかは不明ですが、ガートラント王国は現在でも存続しており現在の国王はグロスナーです。
彼がラダ・ガートの直接の子孫にあたるのかは明らかにされていませんが王位がどのように継承されて来たかが明らかになればオーグリード大陸の文化を知る上で重要なものとなると思われます。
ガラテアには彼女が使ったとされる神槍のデザインが黄金のパラディンが所有していた博愛騎士の槍に似ていることからガラテアの正体は過去へ時渡りをしたジェニャ(黄金のパラディン)なのではないかという説もあるようですが実際そうなのかは不明です。
③.何に絶望したのか
ラダ・ガートが絶望しているのは自分自身のようです。
「無邪気に 夢を追い求めた 結果
娘や仲間が 犠牲となり果て のうのうと
自分だけが 生き延びてしまった。」
と、発言する事から民を率い新天地を求めた結果、魔祖の血族との戦いによって娘ガラテアや仲間を失ってしまった事を後悔しているようです。
ガートラント建国後の彼の人生はひたすら苦痛に満ちたものだったのでしょう。
娘や仲間を犠牲にしてしまった罪の意識から逃れるため、国王として政務を精力的にこなし大国としての礎を築いても自らを許すことはできず名君として称賛されるほどに罪の意識はむしろ大きくなっていったのかもしれません。
彼自身、ガルドドンを返り討ちにするほどの実力者であり魔祖の血族の封印を解いてしまった事も不可抗力だった可能性があります。
それでも自分自身を許せなかった背景には幼き頃よりの友人ガミルゴの存在があったのかもしれません。
ガミルゴは500年前のグレン城の本来の主で、この時代の四術師のひとりでもあり、主人公と四術師エルジュによるレイダメテスへの襲撃に助力した人物です。
また、現在グランゼドーラ王国に仕える賢者ルシェンダの祖先にあたる人物でもあります。
ラダ・ガートとガミルゴは幼き頃、バクレア教会でともに育ち同じ日にそれぞれ旅立った友人でしたが、ガミルゴは後年、ゲルト海峡に戦禍の邪神によって開けられた穴をふさぐために自らを犠牲として命を落としています。
「民のため 故国のためと すすんで
己の身を 捨てた友人が 俺にはいたのだ」
とラダ・ガートは白灰の試練場で語ります。
これがガミルゴを指すのか、自分に付き従った他の仲間を指すのかはわかりませんが個人的には両方の事を指しているのではと考えます。
友人ガミルゴは危機に際し、民のために自らの命を投げ出したのに自分はまたしても生き残り彼のために何もしてやれなかった。
この事もラダ・ガートの心をさらに苦しめているのかもしれません。
フォスティル
プクリポ種族の英雄、フォスティル
①.英雄としての功績
フォスティルは約500年前にプクランド大陸・オーグリード大陸などで活躍した英雄です。
パルカラス王国の宮廷魔術師であると同時に当時の四術師のひとりとして活躍し、レイダメテスが出現してからはプクリポの一部を率いてオーグリード大陸に渡っています。
レイダメテスの崩壊後はプクランド大陸に戻りパラカス王国に蔓延した疫病を彼の未来予知能力と魔術により治めた後は非道の政治を行うパルカラス王に対するクーデターを起こし自らが新王として戴冠。
パルカラス王の娘メギストリスを王妃として迎え、国名をメギストリス王国と改名しています。
追放されたパルカラス王の怨念を鎮めるため自らの命を捧げる儀式をキラキラ大風車塔でおこない最後を迎えますが、彼の未来を予知・未来に移動できる能力や現実改変を可能にしてしまえるほどの強力な魔法アイテムを作れてしまう強大な魔力はすでに肉体の生死を超え英雄という枠に収まるものではなくもはや神の領域にあるといって過言ではありません。
自らの死も、子孫や同じ能力を持つ者の死をも知った上で全てをプクランド大陸の安定のために利用するという冷徹な側面をもつドラクエ10の全キャラクターの中で最も癖のある人物ともいえます。
②.子孫は居るのか
彼の子孫は現在のメギストリス王国の指導者であるラグアス王子です。
ラグアス王子は彼の母親であるアルウェ王妃から未来予知の能力を受け継ぎますがそのれはフォスティルが持っていた能力と同じでしょう。
アルウェ王妃は元々は王族ではなくオルフェア出身ですがその姿はメギストリス王妃と瓜二つです。
もしかするとアルウェの血筋も元をたどればどこかでメギストリス王家に繋がっていたのかもしれません。
③.何に絶望しているのか
彼が何かに絶望しているようには見えませんでした。
神化の儀にも唯一不参加であり、その理由は不明ですが現在は天星郷で姿を消しています。
肉体の生死を超えているといえる存在である彼は500年前にはすでにこのような事態を予知していた可能性もあります。
現在も何か目的をもって一人で行動しているのかもしれません。
リナーシェ
ウェナ諸島出身ウェディ種族の英雄です、リナーシェ
①.英雄としての功績
リナーシェは約600年前のウェナ諸島において、コルレーン王国の王族に生まれ後に争っていたジュレド王国と和睦し両国を合併、現在まで続くヴェリナード王国を建国しました。
また、現在では女王が歌う「恵みの歌」と男王が歌う「導きの歌」の原型である「育みの歌」をつくりだし始原の歌姫と呼ばれていました。
約300年前、暴君バサグランデがウェナ諸島を蹂躙した時期に彼女の名前は歴史から忘れ去られたようですが現在のウェナ諸島の政治体制や歌文化の基礎を作ったといえる人物ではないでしょうか。
彼女が生まれたコルレーン王国はその名前から現在のレーン村があるコルット地方に存在していたのではないかと推測しています。
コルレーン王国と対立していたジュレド王国は現在のジュレットの町の周辺に存在していたのかもしれません。
ジュレー島の下層にはジュレイダ連塔遺跡をはじめいくつかの遺跡を確認できますが、それらはかつてのコルレーン王国やジュレド王国のものだった可能性が高いと思われます。
②.子孫は居るのか
現在のヴェリナード王家はリナーシェの子孫である可能性が高いと思われます。
現在の女王ディオーレや歴代の女王も「恵の歌」を歌えたことからリナーシェの能力が王家に受け継がれているのだと考えられます。
ヴェリナード王国はコルレーン王国とジュレド王国が合併して出来た国家であることから、コルレーン王国の王族リナーシェとジュレド王国の国王であったヴィゴレーが婚姻し二人の間に生まれた子が王座を継いでいったと考えるのが普通ではないかと考えますが、その辺りは ver.6.1 において明らかにされるでしょう。
またリナーシェにはアリアという名の妹がいることも明らかになっています。
アリアも歌声に不思議な力を宿している事からリナーシェが子孫を残していない場合は、現在の王家はアリアの子孫という事もあり得るのかもしれません。
③.何に絶望しているのか
彼女が絶望しているのは「男」という属性に対してのようです。
「……殿方は 本当に
争いごとが お好きですわね。」
と紺碧の試練場でつぶやいた彼女の声には失望と軽蔑の念がこもっていたように受け取れました。
リナーシェの紺碧の試練で相手を試し利用とするような行動、ぱふぱふの件の意図的に誤解を与えようとする仕草は基本的に相手が、知性や理性が低く下等な存在だと見下していることの現れですが、そのような考えに至った理由があるはずです。
「昔から性格が悪かった」だけは悲しすぎます。
ver.6.1 で彼女が生きた時代について語られるようですが、もしかすると女性の歌の力によって平和に建国されたヴェリナード王国が「男」達の権力闘争によって悲劇に見舞われた歴史があったのかもしれません。
その中で、女性が犠牲になり傷つけられたという認識が「男」という属性にたいする絶望を産んだのでしょうか。
そして、その絶望はある種の王家への呪いとして彼女の生きた時代より300年後のラーディス王が娘セーリアを犠牲にした事への罪の意識から退位し以後は女王による統治が決まりとなった事にまで繋がっていくのかもしれません。
ラーディス王と対比しようとするともしかすると妹アリアの身に不幸が起きたのではないかと思われますが、もうすぐ明らかになる事でしょう。
リナーシェの性格が悪いとも受け取られる言動は基本的に「男」という属性に対して向けられたものであるはずなので、ver.6.0 におけるリナーシェからの一番の被害者は男に対する態度と同じ扱いを受けてしまった女性プレイヤーなのかもしれません。
ハクオウ
エルトナ大陸出身のエルフ種族の英雄、ハクオウ
①.英雄としての功績
ハクオウは約6000年前のエルトナ大陸において活躍したヤマカミヌ王国出身の英雄です。
ハクオウは災厄の王の二度目の襲来において二代目の時の王者として選ばれたその時代の最強の剣士でした。
その実力は過去に災厄の王を退けた初代王者を超える実力を持っていましたが災厄の王の前に敗死し、ヤマカミヌ王国も滅んでしまいます。
ハクオウの命を落とした場所である事が落葉の草原の名前の由来となりました。
二代目の時の王者に選ばれる前にも未だ語られていない活躍をしており、それも英雄選定のポイントなっていたのかもしれません。
ハクオウの敗北によってレンダーシア大陸を除く五大陸は災厄の王に蹂躙され、ゴフェル計画により五種族の中から僅かな人々だけがアストルティアを脱出し1000年間の旅を経てアストルティアに帰還する事となりました。
この時代であればゴフェル計画を主導したプクラスの方がよほど英雄として相応しいのではないかと考えますが天使たちの選定基準は必ずしも何かを成し遂げたり人格が優れている事が重要というわけではないようです。
過去には歴史上最大級の戦争犯罪人であるグルヤンラシュが英雄候補に上がった事からもわかるようにアストルティアに生きる者たちからの評価とは別の基準があるのでしょう。
また、ハクオウとは神話篇のクエスト「聖竜の神話」で一度会っています。
世告げの姫ロディアの頼みで訪れた古い石碑で彼の声を聴くことになりますが天星郷で会った彼は三代目の時の王者である主人公を覚えてはいませんでした。
古い石碑に宿っていたのは天星郷に召し上げられた彼の魂ではなく、敗れ去った当時の思念が切り離されたものだったのかもしれません。
※単純に神話篇を未クリアのプレイヤー向けにそうなっているではつまらないのでそう解釈してみました。
②.子孫は居るのか
子孫は居ない可能性が高いと考えます。
彼の敗北後ヤマカミヌ王国も滅んでおり、家族が居たとしても生き残れなかった可能性があります。
また、天星郷で出会う彼からコウリンという親友がいたとは語られますが、自分の家族や子供についての発言がないことからも生前の彼は独身であり子供もいなかったと考えられます。
③.何に絶望しているのか
彼が絶望しているのは自身が感じている苦痛についてのようです。
ラダ・ガートと同じく自らに絶望しているように思えましたが神化の儀で悪神と化したハクオウは、
「抗う事が 苦痛を長引かせるだけならば……
最初から この手で 終わらせればいい……。」
と発言します。
仲間を傷つけたくない、守るのは自分だという使命感からひとりで災厄の王に挑み敗れたハクオウですが、その敗北が今も彼を苦しめているようです。
もしかすると自らの敗北と向き合いきれていないのかもしれません。
深翠の試練場では、自らの力を見誤ったと後悔していましたが裏を返せばもっと力があれば一人で倒せたはずだという考えが根底にあると思えます。
ハクオウは圧倒的な才能を持つが故に心のどこかで慢心し、仲間を守るのは自分であり仲間に守られる事など無いと思い違いをしているのかもしれません。
深翠の試練場での話から、彼も自分が卵のコウリンを信じれてない事や過保護すぎる面を認め成長したように見えましたが、神化の儀で悪神化してしまいました。
ハクオウが背負い込んだ使命感から来る苦痛は本来仲間と分け合えたはずのものですが、慢心し仲間に背中を託すことが出来なかった事こそが彼にとって真の敗北なのかもしれません。
その苦痛の原因である慢心と向き合えていないのは仲間想いの彼の優しさの裏返しという側面もあるでしょう。
親友コウリンとの関係やヤマカミヌ王国内での彼の立場、彼への扱いがその考えに影響を与えていたでしょうがそこはいずれ判明すると思われます。
カブ・ナンナ・ドルタム
ドワチャッカ大陸出身のドワーフ族の英雄で三闘士とも讃えられる、カブ・ナンナ・ドルタムの三人
①.英雄としての功績
カブ・ナンナ・ドルタムの三闘士は約4000年前のドワチャッカ大陸を開拓し、のちの三国時代に繋がる国家の基盤を建設する偉業を成し遂げた英雄です。
包容力と行動力があるがいい加減なカブと、それを叱り道を正す気が強いが優しいナンナ、それを一歩引いて見守る気弱だがすぐれた知識と技術を持つドルタムというとても魅力的な三闘士です。
4000年前のドワチャッカ大陸は開拓が進んでおらず山奥や岩穴でモンスターに怯えながら生活していたようです。
この時代が特にひどかったのかそれ以前からそういう生活だったのかは不明です。
6000年前の二度目の災厄の王襲来前のドワチャッカ大陸の状態はわかりませんが、当時レンダーシア大陸では神聖ゼドラ王国が誕生していた事もあり他の大陸でも一定以上の文明があったと思われますが、災厄の王の襲来とゴフェル計画による脱出で一度ドワチャッカ大陸の文明は滅んでしまい、1000年後の帰還後も文明再建はできなかったのかもしれません。
カブ・ナンナ・ドルタムの三人は血のつながらい義兄弟のようですが、三人が穴倉から外の世界へ旅立ち魔物と戦う事でドワーフの生活圏を広げ土地を開拓、それに共鳴した仲間たちが加わり巨大なキャラバンを形成しついに大陸を踏破するという偉業を成し遂げます。
三闘士は後に、それぞれが長を務める大きな集落を形成しましたが、その集落が後の三国時代のガテリア皇国・ウルベア地下帝国・旧ドルワーム王国へと発展し三闘士が用いたオノ・ハンマー・盾が各王家へ受け継がれていく事となりました。
②.子孫は居るのか
三闘士の末裔が三国を建国したとされる事から各王家は彼らの血を引いた子孫だと考えられます。
カブは二人の事を「兄弟分」と呼んでいたことから三人は血のつながらない義兄弟であったと考えられますが、カブの子孫が建国したとされるガテリア皇国の最後の皇子の名がビャン・ダオであった事からカブの本名はビャン・カブであった可能性があります。
同じくナンナの子孫と考えられるウルベア地下帝国の第11代皇帝がジャ・クバでったことからナンナの本名はジャ・ナンナの可能性もあります。
同じドワーフ族の名家であるドン家の現在の夫妻が「ドン・パパス」、「ドン・ママス」である事から名前の前部分がファミリーネームであると考えられます。
更に、夫妻が両方ともドンを名乗っている事から婚姻すると苗字をどちらかに統一するという文化が少なくとも現在のドルワーム王国にはあるのかもしれません。
他にも、人間種族であるラウルの真名が「アラハ・アルラウル」とアストルティア秘聞禄に記載されている事からファミリーネームが前部に付くのがアストルティア全体の文化なのかもしれません、現在登場しているキャラクターの大半が表示されていないだけでファミリーネームを持っている可能性はあると考えられます。
※Twitterにラダ・ガートのガート部分が苗字なのか部族名なのかという疑問を書いたところ複数の方からラダ・ガート以外にも苗字を持っている人物について、ドン家、ラウルの真名、ビャン・ダオ、ジャ・クバ、ベラストル家、紅玉館のマクフォール家などがあるとのご指摘を頂きました。誠にありがとうございます。
カブ・ナンナ・ドルタムの子孫はその後、三国時代の終焉と共に一度絶えたと考えられていました。
ガテリア皇国はウルベア地下帝国によって滅ぼされ行方不明となったビャン・ダオ皇子以外の王族は殺されました。
そのウルベア地下帝国も最後の皇帝ウルタの時代に謎の滅亡、唯一残った旧ドルワーム王国もその後、天魔クァバルナの襲来により滅亡してしまいました。
しかし、約400年前に旧ドルワーム王国の末裔を自称する人物が新ドルワーム王国を建国、これによりそれが真実であるならドルタムの子孫は現在まで確認できることになります。
旧ドルワーム王国の遺跡を発見したのは考古学者ペプドゥル・バブ・デチャトですが、アストルティア秘聞禄・創世記を読む限りではペプドゥル自身は旧ドルワーム王家の末裔ではないようです。
③.何に絶望したのか
三闘士が絶望しているのは開拓後のドワチャッカ大陸が歩んだ歴史とその始まりを作ってしまったかもしれない自分たちの偉業についてでしょう。
悪神化したカブは
「オレは このチカラで……
みずからの過ちを 正してみせよう。
ドワチャッカ大陸を あるべき姿に戻すんだ。」
と発言し、ナンナとドルタムもそれに同意しているようです。
英雄として死を迎えた後、魂を天星郷に迎えられ眠りについていた三闘士ですが、試練に臨むために覚醒した時に自分たちが生きたより後の歴史について天使たちから聞かされたのではないかと思われますがそれは大きな衝撃だったでしょう。
義兄弟三人の旅は多くのドワーフに勇気と希望を与え大陸踏破と開拓という偉業の末にそれぞれが長となった集落が、国として発展しさらなる開拓がすすみドワチャッカ大陸は豊かで平和になるはずがその先に待っていたのは大きな破壊でした。
高度な技術と豊かな生活を維持するために消費される地脈エネルギーと乱開発により大地は砂漠化が進んでしまい、子孫が治めた国同士が争い破壊と虐殺を引き起こしてしまった。
自分や同胞の子孫たちが殺しあうために大陸を開拓したわけではない、こんなはずではなかったという怒りと悲しみから来る絶望は凄まじいものがあるはずです。
悪神と化してしまった三闘士がドワチャッカ大陸をあるべき姿へ戻すという事は文明を破壊するという事なのかもしれませんが、現在のドワチャッカ大陸に生きる人々に対して責任を問うのかはまだ不明です。
ウルベアーガテリア戦争の勃発までの経緯は色々とあったでしょうが、この戦争が招いた悲劇の大半の責任はウルベア地下帝国の奸臣グルヤンラシュにあります。
そのグルヤンラシュの正体は時渡りでこの時代に飛ばされた古代エテーネ王国の皇子クオードだったわけですが、彼の祖国エテーネ王国は現在に大エテーネ島ごと時渡りで姿を現しています。
現在のエテーネ王国の指導者はクォードの姉である皇女メレアーデですが、悪神化した三闘士にエテーネ王国やメレアーデが絡んでくるような展開があるのではと個人的には期待しています。
その2 へ続く
ここまで英雄について書いてみましたが残る双子の勇者アシュレイとレオーネについてはここまで大分長くなってしまったので次回に書いてみたいと思います。
以前書いたフォステイルに関する記事です
以前書いたウルベア地下帝国の滅亡に関する記事です
今回はここまで。