ver.6.1の感想と新しく判明した事と疑問

ver.6.1のメインストーリーをクリアできました。

今回は、それの感想と物語の中で新しく判明した事と疑問について書いてみたいと思います。

以下、ver.6.1のネタバレを含みます。

 

神化の儀失敗後のフォーリオン

ver6.0の最後で天星郷に住む天使たちの長年の悲願であった大いなる計画「神化の儀」は神化の光炉に仕込まれていた呪い「悪神の火種」により失敗し、主人公とフォスイティルを除く英雄たちが悪神と化してしまいました。

悪神となったオーガ種族の英雄ラダ・ガートだけはその場で主人公の活躍により封印に成功しますが残る悪神は天星郷を飛び出し行方不明となってしまいす。

 

ver.6.1までの期間で天星郷の行政機関に相当する聖天舎は神化の儀失敗の事実を公表し混乱の収拾を図る一方で特務室に所属する星導課の天使たちに悪神の居場所を探させていました。

 

フォーリオンの市中では英雄たちの中で唯一、神化の儀に姿を現さなかったプクリポ種族の英雄フォスティルが悪神化を仕組んだ犯人なのではという憶測を口にするものも存在していす。

 

 

転生する魂のカタチ

天使長ミトラーから悪神となった三闘士(カブ・ナンナ・ドルタム)、ハクオウ、リナーシェが引き起こしたのではと考えられる異常な現象が発生しているため、これら英雄たちの呪いを解くために「神剣レクタリス」を受け取りユーライザと共にアストルティアへ向かう事となりますが、その前に天使ヘルヴェルの住居にてユーライザの髪型を変更可能にするクエストを受注することになりますが、ここで非常に興味深い話が聞けます。

ユーライザとバーバードール

ユーライザから、自分が罪付きと呼ばれいている事やヘルヴェルが本当の妹のように扱ってくれるという話の他に天使についての重要な話です。

「ひとつの魂が 何度も

生まれ変わることを くりかえしています。

その前世の姿は 今生の姿と そっくりだとか。」

この発言から、天使たち寿命が来ると転生の園で新たな命として転生するがその見た目は前世と全く同じでありユーライザを含め天使たちは天星郷が誕生した時から今と同じ姿で存在していた可能性が高くなってきました。

 

ただ、同じ魂が転生を繰り返す天使たちが前世の記憶を失って転生してくる理由はまだ明らかになっていません。ver.6.0でも聖天舎の書庫に勤務するゾーフィアが「我々の世代は神との交流は未経験」と語っています。

ゾーフィアも神代の時代から天星郷に存在し、繰り返し転生してきたと考えられますが我々の世代はという事は現在天星郷で生活する天使たちは前世以前の記憶を持ってはいないという事になるはずです。

 

何故前世以前の記憶を失って転生するのかはわかりませんが、もし記憶を奪って転生させているものが居たとしたらその者にはどういった目的があるのでしょうか。

例外的に前世以前の記憶を持っている天使がいるのか、もしくは転生を繰り返さず神代の時代から生き続けている天使がいるのかなども気になるところです。

 

そして、天使の見た目は魂のカタチそのものでありユーライザの髪型を変えるという事は魂のカタチを変えるという事であるという事がクエストで判明しますが、このユーライザの魂のカタチを変えるという事が今後の物語の展開に影響を与えるのかもしれません。

魂のカタチが変わったことがユーライザに影響し前世以前の記憶を取り戻すなんて事もありえるのではないでしょうか。

 

 

心域 記憶の牢獄

悪神と化した英雄たちはそれぞれの生まれ育った大陸に舞い戻りそこを滅ぼすべく天変地異を起こすために心域とよばれる自らの生前の記憶と歪んだ願望を元にした空間をつくりだしそこに籠っていました。

心域はおそらく神の宿る場所を表す「神域」とかかっていて本来は神となるべきだった英雄が悪神と化してしまったその神の心が宿る領域という意味だと考えられます。

 

「心域」が興味深いのは、悪神たちの記憶をもとに作り上げられた空間が客観的な事実だけではなく悪神たちがまだ英雄と呼ばれ生きていた当時の主観的な視点や悪神としての歪んだ欲望が混然一体となって作り上げられているという点です。

心域で主人公とユーライザが体験する過去の回想や登場人物の発言はあくまで英雄たちの主観に基づいたものであり必ずしも歴史的事実であるといえない可能性がありますが、それでも歴史に大きな功績を残した英雄たちに世界がどう見えていたのか、愛する者たちにどう思われたかったのかの断片であっても知ることが出来ることはとても面白く感じられました。

 

個別に書きたいことは多いですが、三闘士・ハクオウ・リナーシェを追っていく中で判明した事や気になった事などを簡単に

 

①. 三闘士(カブ・ナンナ・ドルタム)

約4000年前のドワチャッカ大陸を開拓し後の三国時代へつながる繁栄の基礎を築いた三人の英雄でしたがカルサドラ火山の中に心域を形成し火山と融合、カルサドラ火山を大噴火させドワチャッカ大陸から文明を消し去ろうとしていました。

これに対処する事となる主人公・ユーライザとドルワーム王国ですが、物語の中でいくつかの今まで不明確だった事実の真相が判明します。

三闘士の怒りと悲しみが反映された世界

まず、心域において悪神化した時に自らの魂の一部を切り離してそれに正気を保たせていたドルタムがチリに対して「こんなところで子孫に会えるなんて…」と語る事から、現在のドルワーム王家の血筋は天魔の襲来によって滅ぼされた古代ドルワーム王国と繋がっていたことが正式に証明されました。

 

また、三闘士は現在のアグラニ周辺の生まれであったと山神イプチャルから知らされますがドワチャッカ大陸を踏破し全土を開拓したと語られる三闘士中が大陸の中で最も開発されたのが遅かった大陸南部の出身であった事は興味深い事実でした。

以前書いたウルベア地下帝国の滅亡について書いた記事の後半で三闘士の子孫たちが繁栄した約3000年前の三国時代末期においてもガタラ平原より南西・南の土地は未開拓でありアクロニア鉱山の開山とアグラニの町の原型が形成されたのは今から約900年前とアストルティア秘文録(p.021)に記載されていることから三国時代においてはガタラ原野以南の土地はドワーフにとって禁断の土地であったのではないかとの考えを書きましたが実際にはそれ以前から住人がいたようです。

 

それでも開拓がされていなかったのは三闘士にとって、特に長兄カブからの復讐だったのかもしれません。

 

カブには幼い頃、血のつながった妹と弟がいましたが飢えの中で仲間に見殺しにされてしまった過去がありました。

その事実がカブを外の世界へ向かわせる原動力となったわけですが、外の世界で成功し大陸を豊かにしたカブにとって自分の生まれた場所は開拓せず貧しいままにしておくことが弟妹を見殺しにしたかつての仲間に対する彼なりの復讐だったのかもしれません。

 

kyuroinu.hatenablog.com

 

三闘士たちが作り上げた心域は主にカブの精神が反映されていたようです。

カブを止めたいと思いながら同調もしてしまうナンナとドルタムでしたが三闘士は偉業を成し遂げた後に天寿を全うしその晩年はドワーフ同士の争いを止めることが出来なかっただけにカブの深い失望からくる怒りを知っていたのでしょう。

 

古代ウルベア皇国にて「原初の炎」をウルタ皇女から受け取る際に震天王ナンナの壁画の瞳から二つの炎がゆらゆらと舞い落ちて原初の炎として灯ったのはナンナが流した涙のように思えてとても印象的でした。

歪む景色とこぼれた涙のように床に落ちた花

心域の嘆きの庭園の窓からみえる古代ウルベア帝国の景色が歪んで見えるのは人生の晩年の記憶、そして歴史の結末を知ってしまったナンナの心が常に涙を流していたことを表しているのでしょう。

 

②.ハクオウ

約6000年前、二度目の災厄の王の襲来に対抗し結果敗れて亡くなった二代目時の王者ハクオウは自らが落命した場所であるエルトナ大陸の落葉の草原にある自らの碑石に心域を形成しそこからマガツカゼと呼ばれる魔瘴に似た暴風をふかせていましした。

英雄が悪神化して発揮する能力に異界滅神ジャゴヌバに由来する魔瘴と似たものがあるとしたら神化の儀失敗の原因にジャゴヌバやその眷属が関わっている可能性がある可能性が示唆されたと考えます。

ハクオウの心の結界

ハクオウの心域とそれに関する展開でいくつか判明した事がありました。

 

孤児であったハクオウはサハテ僧院の大僧正トゥバンに引き取られそこで剣士としての才能を開花させヤマカミヌの王コウリンに仕えたようです。

更に、未来からこの時代に飛ばされてきたプクラスを保護したのもハクオウであったようです。その後プクラスと交友を持ちハクオウの死後はその遺志を継ぎゴフェル計画を主導したとされています。

 

ハクオウの生きた約6000年前ヤマカミヌの人々は願いごとをするときなどはスイの社(スイの塔が建造されたのは約2000年前と秘聞録p.018に記載)へ赴く習慣があったようです。ハクオウの幼馴染であったアオサもお参りをしていましたしハクオウの心域の薄明の小路にあった結界がスイの社の銅鏡の舞台に安置されている森羅蛮獣を封印している銅鏡と酷似しています。

森羅蛮獣は傲慢さをエルトナ神に諫められ自らのたてがみを差し、そのたてがみを使って「天風のたずな」が作られた話がver.3.4にて語られます。

今回も銅鏡の形の結界に自らの心を閉じ込めていたハクオウと対話するためにコウリン王の魂から渡されたのは「ヤマカミヌ王のたづな」でした。

これは明らかに森羅蛮獣の逸話と重ねられており、英雄ハクオウが持っていた傲慢さを表していると考えられます。

森羅蛮獣を封じている銅鏡

個人の感想ですが、ハクオウの心域での冒険は他に比べても重苦しいものを感じてしまいました。

それは、災厄の王の二度目の襲来によって発動されたゴフェル計画の原因となった二代目時の王者ハクオウの敗北と死。そのハクオウの敗北と死の真相は彼の自殺だったという事から来るものでした。

 

二代目時の王者は、単身で災厄の王に挑み敗れたと伝わっていましたが過去の回想ではコウリン王率いるヤマカミヌ全軍と共にハクオウは災厄の王と戦う予定でした。

ハクオウはそれを止めますがコウリン王は「どんな戦場でもお前となら怖くない」と共に戦う事を強く望み、その結果コウリン王は戦死してしまいハクオウは後事をプクラスたちに託し単身災厄の王に挑みましたがこれは完全に自暴自棄による自殺です。

 

コウリン王は決戦前夜のハクオウとの会話で死の間際もハクオウは皆にとって特別な存在であり信じている事、自分が死後はヤマカミヌを頼むと伝えていました。

コウリン王がエルトナ大陸のアストルティアの未来を託したのはハクオウであり決してプクラスではないのです。それであるにも関わらず、ハクオウは自分に託されたものを全てプクラスに丸投げし自分の死に場所を決めたのです。

コウリン王の魂はハクオウを許し「ヤマカミヌの誇りを守り通した」といいますが果たしてそうでしょうか。

 

ヤマカミヌ全軍と天星郷の英雄候補に名が上がる程の強者であったコウリン王と共に戦っても勝てなかった相手にハクオウが為すべきはプクラスや生き残った兵と共に時間を稼ぎ、他の大陸に援軍を求め各種族の強者や賢者と力を合わせてエルトナ大陸を守る事だったはずです。しかし彼はその道を選ばず一人戦い死ぬ道を選んだのは何故なのでしょうか。

強いけど心が弱いハクオウ

それはおそらく、ハクオウとコウリン王の関係性にあったように思えます。

過去現在の二人の会話シーンを見ていると、単に主従の信頼関係や友情を超えた強い感情を感じます。心域は悪神の主観による記憶や願望が反映された世界ですので実際と同じとはいえませんが二人の間には、少なくともハクオウはコウリン王に対して強い愛情があったと感じました。

ふたりが出合い、大陸平定の戦いを共にする中で主従の関係を超えて信頼と愛情を育んだのか、ハクオウにとって未来を託されたとしてもコウリン王の居ない世界には耐えられなかった結果自殺に近い行動をとったのでしょう。

 

未来でも過去でも、あまりにも大きな責任を託されることになるプクラスが不憫ですが、彼はその責任から逃げることはしなかったのだと改めて知れました。

 

③.リナーシェ

約600年前のウェナ諸島のコルレーン王国の主であり、長年対立していたジュレド王国との平和条約締結と両国の国家統合を成し遂げ現在のヴェリナード王国に伝わる「恵みの歌」の原型である「育みの歌」を生み出した始原の歌姫とよばれた英雄でしたが、ジュレットの町の沖合に心域を形成し暴風雨によりウェナ諸島を壊滅させようとしていました。

リナーシェの心域をめぐる冒険の中でいくつか判明した事があります。

 

大小の島で構成されたウェナ諸島ですが、600年前には現在のヴェリナード王国の王都が置かれている諸島中最大の島は当時は未開の島だったようです。コルレーン王国とジュレド王国の合併とリナーシェとヴィゴレーの婚姻が決まったことを期に新都を建設した事が開発の始まりだったようです。

また、ジュレー島下層に存在しヴィゴレーの幽閉先としても使われたジュレダイ連塔遺跡は600年前ごろジュレド王国の存在した最後の時期あたり発見されたことが明らかになります。ジュレダイ連塔遺跡が建造されたのはさらに古い時代であったとなりますが誰が建造したのか気になるところです。

 

書きたいことも多いのですが、リナーシェの心域をめぐる冒険は三闘士、ハクオウのものと比べても特に面白く感じました。

それは、他以上にリナーシェの当時の心情を中心に描きなおかつ彼女を殺害したヴィゴレーのその後や彼に最後まで付き従った忠臣たちについても触れることで、心域が悪神の主観に基づいて作られた世界であるかともに、歴史の中のひとつの出来事であっても当事者によって真実はバラバラであるということです。

 

リナーシェの記憶の中でのヴィゴレーは善人のふりをした残酷な悪人でしたが、幽閉され成仏もできずにいる彼や彼に仕えた者たちと話してみると印象は変わる部分もあります。これは、リナーシェや彼女の妹アリアにとっての真実とヴィゴレーにとっての真実はまた別であるといくことを演出として見せてくれたからだと考えます。

自らを殺した剣を具現化してくるリナーシェ

民のため妹のため自らを敵国に差し出し、愛してもいない男を婚約指輪を通じて愛していると思い込もうとしていたリナーシェと同じようにヴィゴレーもリナーシェを愛そうと最初は思っていたのかもしれません。

しかし、ヴィゴレーがリナーシェを殺害しようとひそかに心に決めた瞬間をおそらく我々は目撃しています。

それは、心域にて最初に見せられる彼女の記憶で彼女がジュレド王国を訪れ育みの歌を歌った時の会話で、

「あなたの民は わたくしの民ですもの。」

これを聞いた瞬間、ヴィゴレーは決心したのではないでしょうか。圧倒的な育みの歌の力を目の前で見せつけられ自分の横にはリナーシェに心酔している自分の弟カルーモがいる。

先にやらなければ自分がいつ弟と結託したリナーシェによって殺されるかわからない。自分の地位も民もすべてコルレーンに奪われると恐怖したはずです。

 

リナーシェもヴィゴレーも守るものがある故に自分の心を欺き続けた結果の悲劇であったのかもしれません。

悲しいね

今回登場した三闘士・ハクオウ・リナーシェは悪神と化しながらも自分の心がつくりだした歪んだ世界に閉じこもりまるで牢獄にとらわれているかのうで後悔と罪の意識から自縄自縛になっているさまは悲しいものがありました。

 

 

本当にヘルヴェルは裏切り者なのか

天星郷に戻って今回最後の戦いの相手であり、神化の儀失敗事件ならびに天星郷に主人公の悪評を流していたのはユーライザが姉と慕うヘルヴェルであったとフォステイルによって看破されます。

 

ヘルヴェルは悪神の火種をユーライザから奪い取り戦いとなりますが、ヘルヴェルは本当に裏切り者なのかもしくは誰かに操られていただけなのかなど疑問は残ります。

ヘルヴェル怖い!

ヘルヴェルは自身の日記で伝説の天使イザヤールを目標にし崇高な使命のために尽くすと記しています。

これがドラクエⅨのイザヤールを指しているなら、ヘルヴェルの行動はこの日記の内容とはかけ離れていますが、ドラクエⅨのイザヤールも主人公を裏切り集めた女神の果実を奪いガナン帝国に差し出してしまいます。

しかし、イザヤールの真の目的はかつての自分の師であったエルギオスを救い出すため裏切ったふりをし女神の果実の偽物をガナン帝国の皇帝ガナサダイに渡そうとしていました。

 

もしかすると、ヘルヴェルも何か別の目的のために自分を犠牲にし裏切ったふりを演じていたのかもしれません。

ヘルヴェルがユーライザいから悪神の火種を奪った行為はイザヤールの行動と重なるのではないでしょうか。

 

ヘルヴェルの名前の由来は北欧神話に登場するヴァルキリーのヘルヴェル(Hervor)ではないかと考えておりその意味は「軍団の守りて」です。

であるなら、ヘルヴェルは何故天星郷を裏切るそぶりを見せて悪神の火種を盗む理由があったのか、だれを救おうとしていたのか、それは妹のように愛したユーライザの犯した罪とと関わるのかなど今後解明されることに期待します。

 

ただ、個人的には天使が転生をする際に記憶を無くすことがなにか大事な秘密を隠しているような気がしています。

そういえば、審判の天使の中に一人「転生の園」に勤めていた経験を持つ者が居ましたね。

じーーーーー

深淵の咎人についても書きたいことはあるのですが今回はここまで